台湾の離島、いくつ知っていますか? 今回は基隆でアイランドホッピング!
台湾の最北部に位置する無人島基隆嶼(キールンしょ)は基隆市の沖で最も象徴的なランドマークです。夏季予約限定の基隆嶼(基隆島)ツアーに参加して、基隆の海を見守り続けてきた無人島、基隆嶼へ、上陸観光に出かけましょう!
続いて和平島へ移動していきます。和平島はわずか約75メートルの水道を挟んで向かい合っています。日本統治時代から「和平橋」で陸地と結ばれており、台湾でも本土に非常に近い島の一つです。
天然の海水プールで泳ぎ、海辺でのんびり映え担当のゆるピクニック。不思議な奇岩怪石を眺めながら、夕陽に染まる基隆の夏の島時間をゆったり満喫しましょう!
東北角に輝く「台湾の龍珠」 基隆嶼
朝は八斗子漁港に集まり、船で基隆嶼へ出航。
基隆嶼へのツアーは秋から冬は北東の季節風で海が不安定になるため、毎年4月~10月のみ上陸可能となります。1日1200人限定なので、事前にオンラインで乗船予約が必須です。今回はガイド付きで準備万端です!
海の上から初めて「象鼻岩」を見ました。もう象の鼻どころではないです。まさに大きな象そのものです。

「象鼻岩」の「鼻」の部分は、長年の海水による浸食と自然風化の影響で、2023年12月に崩落しました。現在は、横たわるカピバラのように見える姿となり、新たな地形として多くの観光客を惹きつけています。
あの「酋長岩」を見てください。横から見ると、鷲鼻の形が非常に目立っています。「酋長岩」その表情も、すこし不機嫌そうです。

基隆嶼を一周し、海からそびえ立つ姿を360度ぐるりと楽しめます。基隆嶼は約100万年前、海底火山の噴火でできた岩石が、その後の地殻変動によって隆起し、現在の火山島となりました。その周辺の海域は漁獲が非常に豊富で、有名な磯釣りスポットです。

ついに島に上陸。後ろには龍頭岩と、まるで鷹の形をした岩も見えます。さっそく記念撮影をしました。基隆嶼でいちばん涼しいトンネルを抜けると、目の前に台湾本島の基隆海岸と、海上に伸びる美しい「基隆海崁」が広がっていました。

「基隆海崁」は、基隆嶼と和平島の間に位置する細長い海底の隆起地形です。この海底の尾根により海流は常に速く、潮がぶつかると海面に「一方は穏やか、もう一方は荒波」というはっきりした境界が現れ、特異な海の自然景観として知られています。
海岸沿いの地形も植生も台湾本島とは少し違います。緑の草木が山肌をやわらかく包み、隣には青緑の海が透き通るように広がっています。夏の基隆嶼は、本当に美しいです。
基隆嶼の最高標高はわずか182mで、階段で約1100段、ビル55階分ほどですが、夏はとにかく日差しが強いのが最大の試練となりました。ひたすら続く階段もなかなかハードです。登山道の後半は道がより自然のままで、少し歩きにくいですが、稜線に出れば絶景が広がります。歩道沿いの登頂成功の記念標識も通過しました。

登山道の終点は基隆嶼灯台です。1980年に建てられた、太陽光発電の海上灯台です。その外観は黒と白の縦縞が交互になった八角形のコンクリート塔です。この独特な塗装は、霧の多い北海岸で、船が濃霧の中でも灯台を識別しやすくするためのものです。

基隆嶼から基隆を振り返ると、ここが「北台湾の玄関口」と呼ばれる戦略的な場所であることがよく分かります。旅は視点を変えて世界を見ること、そして基隆の歴史を、少し深く知るきっかけにもなります。
午前中の充実した旅を終え、次はまったく違う海岸地形を探検するため移動します。台湾初の海上大橋を渡れば、和平島に到着です!
和平島公園
和平島は基隆港の東側に位置し、和平橋(全長約75m)で本島とつながる、台湾本島に最も近い島です。長年の東北季風と海食作用で、世界クラスの地質景観が形成されました。かつて、スペイン、オランダの支配下で、「サン・サルバドール城」「オール・セインツ教会」北オランダ城がこの島に建てられました。北台湾でヨーロッパ人や台湾原住民、漢民族の足跡が最初に残った地域で、豊かな歴史遺跡があります。遺跡の多くはすでに昔の姿をとどめていませんが、高い研究価値を有しています。
島の公園は施設がまとまっていて、小さな子供にもぴったりです。海水プールで魚と泳いだり、青い空と海を眺めたり、まさに夏を満喫できます。午後は、和平島のビーチで軽食しながら、ゆったり過ごすのがおすすめです。
食べ物も和平島の名物ばかりです。これはアオサのパイ、こちらもアオサを使ったもので、なんとパウンドケーキまで! これは海藻で作ったイクラみたいな粒(藻珠)、海ぶどう、そしてテングサゼリーもあります。

続いて、和平島地質景觀のガイドさんと一緒に、岩石保護エリアへ入ります。ここは事前予約と専門ガイドの同行が必要です。私たちが着ているベストもエリアに入域するのに必須装備です。
野柳地質公園から和平島公園、そして象鼻岩まで、同じ年代の地層に属し、いずれも約2千万年前に形成されました。こちらは環山歩道で、全長わずか400メートル。あっという間に歩ききれます。歩道の左側にはアダンやアダンの実が多く見られ、海辺によく生える代表的な海浜植物です。
この辺一帯は「万人堆(まんにんづみ)」と呼ばれています。なぜそう呼ばれるのかというと、上から見下ろすと人の頭のように見える岩が、たくさん並んでいるからです。でも、悪い意味ではありません。まるでコンサート会場で、下に大勢の観客が集まっているような、そんな光景にたとえられていると、ガイドさんが説明してくれました。

「あれは小基隆嶼と基隆嶼ですよね?」と聞いてみたら、「そうです。ここから基隆嶼までは、直線距離でわずか3.3キロしかありません。向かいに見える基隆嶼は火山岩ですが、こちらの和平島の岩石とは異なります。ここは海食岩です」と教えてくれました。
歩きながら、ガイドさんがこう言いました。
「海食岩なので、岩が一つ一つ丸く盛り上がり、まるでキノコのような形に見えます。これは『キノコ岩(蕈状岩)』と呼ばれています。自然の力は本当にすごくて、どれ一つとして同じ形はありません。ここでは守護岩と言われている岩を10個見つけました。そのうちの一つを、このフレーム越しに見てみてください。本当にそっくりなんです。こちらは園内の守護岩の一つ、『弾塗魚岩(ムツゴロウ岩)』と呼ばれています。この岩の頭の上には、丸いものが二つあって、それがちょうど目のように見えます」

ムツゴロウみたいで、とてもかわいいですよね。海辺に現れる姿もぴったりで、ここを守る守護岩にふさわしい存在です。
全部で10個あるんですよね? と聞いたら、ガイドさんは「全部で10個あります。そのうち5個は一般エリアで見ることができ、残りの5個は和平島の阿拉宝(アラバオ)湾の秘境エリアでしか見ることができません。ぜひ皆さんも、10個の守護岩を探しに来てみて下さい」と誘っています。
和平島の環山歩道は歩きやすいですが、曲がるたびに世界の果てに来たような気分になります。道沿いでは、打ち寄せる波が奇岩を削り続け、刻々と表情を変える風景が広がっています。
ここまで歩いてきて、この東屋が見えてきました。なぜ「等嶼亭」と呼ばれているのでしょうか? ガイドさんは次のように説明しました。
「意味は二つあります。一つ目は、冬になると東北季節風の影響で雨が降り続き、ひどい時は真正面にある基隆嶼さえ見えなくなるほどだということで、だからこそ、雨がやみ、また基隆嶼が見える日を「待つ」という思いが込められています。そしてもう一つは、等嶼亭と等雨停は、中国語では発音が同じです。雨の多い基隆に、太陽が常に差し込むことを願う、基隆の人々の大きな希望が込められているのです」
「これから向かう岩礁の立入規制エリアは『千畳敷』と呼ばれています。ここは一般公開されていません」
「この地質エリアが『千畳敷』と名付けられた理由は、日本統治時代にあります。当時ここを訪れた日本人が、上から見ると四角く整然と並ぶ岩肌の様子を、日本の畳に見立てました。畳がたくさん並んでいる様子から『千畳敷』と呼ばれるようになったのです」
黄褐色の岩石は、風化や地殻変動による割れ目が重なり、「千畳敷」と呼ばれる独特の景観をつくり出しています。あちこちに見られるキノコ岩も相まって、まるで火星のような神秘的な雰囲気を漂わせる、島のもう一つの表情です。

最後は、ビジターセンター3階の海最前列にあるカフェがおすすめです。屋外テラスで、今日のまぶしい太陽を感じながらひと休み。ここの景色は本当に心をゆったりと解きほぐしてくれます。

ここでコーヒーを飲みながら夕日を見るのは最高です。ここのシチリアコーヒーは、炭酸水とコーヒーに加えて、テングサも梅も入っていて、さっぱりとした特別な味わいが楽しめます。
1000歩的繽紛台湾から転載
(翻訳編集・蘇燕)
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