写真は2024年3月10日、中国人民政治協商会議閉幕式の際、北京大会堂入口で警備に立つ警備員(Jade Gao/AFP via Getty Images)

北京の寿命は尽きたのか 習近平に「二心を抱く」者が多数

習近平が政権を握って以来、自ら抜擢した党・政府・軍の側近が相次いで失脚、あるいは消息不明となっている。さまざまな兆候から、習近平は孤立を深め、危機的状況にあるとの見方が出ている。分析では、軍から党内に至るまで習近平に対し「二心を抱く(忠誠心がない様子)」者が多く、すでに威信は大きく揺らいでいると指摘している。

米シンクタンクの戦略国際問題研究所は2月24日の報告書で、2022年以降、中国共産党(中共)軍では少なくとも36人の将軍と中将を粛清し、さらに65人の将官が行方不明、または粛清された可能性があると指摘した。重複を含めて換算すると、軍の最高指導ポスト176のうち52%を更迭した。

今年1月には、中央軍事委員会副主席の張又侠と統合参謀部参謀長の劉振立が失脚した。中央軍事委は習近平を除くと、昨年新たに加わった副主席の張升民のみが残る状況となっている。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の不動産富豪、潘石屹氏が私的な会食で、任志強の拘束や習近平を批判する書簡について語る動画が流出した。書簡は11人に送られ、その後複数人が拘束されたという
中間選挙直前の米中首脳会談は選挙目当ての演出なのか。習近平が抱える国内事情と短期の貿易休戦を読み解き、トランプが「強い立場」から自国の労働者と経済の利益を優先して仕掛けた交渉戦略の意図と背景を論評する
中国当局は半導体やAIなどの先端技術に巨額を投じる一方、家計消費は低迷し、若者の就職も厳しさを増す。投資と借り入れに頼る成長の限界を分析する
中国共産党(中共)当局は9月21日、中央軍事委員会の張又侠副主席と、同委員会統合参謀部の劉振立前参謀長について、党籍と軍籍を剝奪したと正式に発表した。
トランプ・習会談を控え、米中が貿易委員会とAI対話の稼働で合意。国家安全保障に関わるAIインシデントの通報メカニズムや、非敏感な消費財の貿易継続に向けた協議が進められている