張又侠と劉振立を党籍・軍籍剝奪 当局の位置づけに微妙な変化

2026/09/22
更新: 2026/09/22

中国共産党(中共)当局は9月21日、中央軍事委員会の張又侠副主席と、同委員会統合参謀部の劉振立前参謀長について、党籍と軍籍を剝奪したと正式に発表した。

党系メディアによると、中国共産党中央政治局は9月21日に会議を開き、張又侠と劉振立に関する中央軍事委員会の審査結果と処分意見をまとめた2件の報告を審議し、承認した。

会議は2人の党籍を剝奪し、第20回党大会代表の資格を取り消し、犯罪の疑いがある問題について、法に基づく審査・起訴のため軍事検察機関に移送することを決定した。これに先立ち、中央軍事委員会は両氏の軍籍剝奪を決定していた。

発表は、張又侠と劉振立について「政治規律と政治的規範に重大に違反し、徒党を組み、党に忠実でも誠実でもなかった」と批判しており、職務上の便宜を利用して他人の昇進などに便宜を図り、巨額の金銭を受け取ったほか、規定に反して贈答品や金銭を受領したと指摘している。

また「政治問題と経済問題が絡み合い、汚職による蓄財と職務怠慢・職権乱用が併存し、事件に関わる金額は極めて巨額である」と述べた。

一方、発表は、張又侠と劉振立が1月に失脚した後、中共系の軍紙が両氏を「中央軍事委員会主席責任制を著しく踏みにじり、破壊した」「党による軍の絶対的指導に影響を与え、党の執政基盤を危険にさらした」と非難していた点には言及しなかった。

中国問題専門家の李林一氏は、当局による位置づけが弱められたことについて、中共トップの習近平が2人を粛清したことで軍内部の怒りを招き、反発に直面したことを示していると分析した。

台湾の国防安全研究院研究員、沈明室氏は、以前に軍紙が指摘した罪状には触れていないものの、習近平は2人を生涯服役させようとしている可能性があると指摘した。汚職問題だけでも、最終的に無期懲役か執行猶予付き死刑が言い渡され、再び刑務所から出ることはない可能性を示した。