2026年3月3日、アラブ首長国連邦のアブダビで行われた記者会見で、イランの攻撃後に回収されたミサイルやドローンの破片が展示された(ライアン・リム/AFP通信 ゲッティイメージズ経由)

イランの安価なドローンが変えた戦場

イラン軍を無力化する作戦が始まってわずか1日後のことだった。米軍は、単一の事件としては過去最多の死者を出すという、最悪の事態に見舞われた。爆薬を積んだ自爆型ドローンが、クウェートのシュアイバ港にある戦術作戦センターを囲む防衛網を潜り抜けたのである。

3月1日、第103遠征兵站司令部に配属されていた米陸軍予備役兵6名が、イランのドローンによる陣地攻撃を受け死亡した。他にも数名が負傷している。

3月1日の攻撃は、大規模紛争における大きな課題を浮き彫りにした。それは、弾道ミサイルの一斉射撃にドローンの波状攻撃を組み合わせることで、防衛ネットワークを飽和状態にさせ、消耗に追い込むという戦術である。これら比較的安価な兵器は、軍事立案者たちに防衛システムと戦略の再評価を迫っている。

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