2019年8月6日、中国江蘇省南通市の銀行窓口で、中国の銀行員が100元札と100米ドル札を数えている(STR/AFP via Getty Images)

中国人民元国際化の嘘 データが暴く「中露・脱ドル包囲網」の崩壊

解説

制裁や二つの戦争があったにもかかわらず、人民元の国際的地位はむしろ低下している。以前見られた勢いはその大半がロシアとの特殊な関係に依存したものであり、現在はその反動で下落に転じているのだ。

クレムリンは今年、ワシントンとの経済的収束の可能性を秘めた7つの分野を概説するメモを草案した。そこには、ロシアのエネルギー取引におけるドル決済への復帰案が含まれている。メモに記された論理的根拠は、ドル体系への統合がロシアの国際収支と外国為替市場を安定させるというものだ。ロシアは本来、人民元で取引を行うことを望んでいたわけではない。モスクワがそうしたのは、制裁によってドルシステムから排除され、選択肢がなかったからに過ぎない。

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