運転中に居眠りをする女性。(Shutterstock)

睡眠不足は唾液で分かる? 新研究が示す検査の可能性

睡眠不足になると、人は注意力や運動協調性が低下し、その影響は重度の飲酒状態に似ています。そのような状態で運転することは非常に危険です。しかし現在のところ、ある人が睡眠不足かどうかを判定する臨床検査法は存在していません。最近の研究では、人の唾液を検査することで、十分な睡眠を取った人と睡眠不足の人との違いを判別できる可能性が示されました。これは、睡眠不足を検出する検査法の開発に向けた重要な前進となります。

アメリカ化学会は、アメリカでは毎年数万件もの交通事故が居眠り運転によって引き起こされていると指摘しています。そのため、一部の州では睡眠不足の状態で運転することを抑制するための法律が制定されています。しかし現在のところ、睡眠不足を判定する検査法はありません。

スイスのチューリッヒ大学の法医薬理学・毒性学教授であるトーマス・クレーマー氏とその研究チームは、唾液中に睡眠不足によって変化する代謝物(体内での代謝によって生じる物質)が存在するかどうかを調べることで、路上や医療現場で実施可能な睡眠不足検査法の開発を目指しました。

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