週末に少し長く寝ることに罪悪感を感じますか。新たに発表された研究は、その罪悪感を取り除く助けになるかもしれません。週末の補眠が心臓を守る助けになり得ることが示されましたが、時間を適切に把握することが重要です。
ヨーロッパ心臓病学会年会で発表された研究は、韓国国民健康・栄養調査(2016〜2023年)から成人4万727人のデータを分析しました。その結果、適度な週末の補眠が高血圧の有病率の低さと関連し、高血圧リスクが最大9%低下する可能性が示されました。
この関係は、運動不足の成人で特に顕著でした。身体活動は依然として高血圧予防の柱ですが、活動量が不足している人にとって、適度な週末の補眠は追加のメリットをもたらす可能性があります。
睡眠不足は夜間の血圧低下を妨げ、高血圧を発症するリスクを高めます。
医師はしばしば高血圧を「沈黙の殺し屋(サイレント・キラー)」と呼びます。心臓発作、脳卒中、腎臓病、早死のリスクを高めるにもかかわらず、症状が現れないことがあるからです。世界で13億人以上が高血圧を患っています。
長年、専門家たちは寝坊のリスクを強調し、週末に補眠することが体内時計を乱し、健康に悪影響を及ぼす可能性があると警告してきました。以前の研究では、睡眠が規則正しい人と比較して、睡眠が不規則な人の脳卒中、心不全、心臓発作のリスクが26%高いことが示されています。
しかし、研究著者でソウル高麗大学のナウォン・リー博士は「睡眠不足は体に余分な負担をもたらします。心臓と血管に過度な負担をかけ、血圧を上昇させる可能性があります」と述べました。
「週末に少し長く眠ることは、体に回復の機会を与え、その負担の一部を軽減してくれるかもしれません。週末に少し長く眠ることで、怠け者だと感じたり罪悪感を抱いたりする必要はありません。平日に十分な睡眠が取れなかった場合、週末に少し長く眠ることは、体が睡眠不足を補う自然な回復の仕方かもしれません」
時間を把握することが鍵
こうした研究結果は、週末の寝坊を後押しする根拠となりそうですが、ただし補眠の時間は長ければよいわけではありません。分析の結果、1時間27分が理想的な補眠時間であることが示されました。
研究はまた、週末の補眠が多すぎると健康に悪影響が出る可能性も明らかにしています。週末に4時間を超えて余分に眠った人は、高血圧のリスクがより高くなっていました。
ナウォン・リー氏は述べています。「適度な週末の補眠には保護効果があると考えます。平日に睡眠不足の人にとっては、睡眠不足を補うメリットが、生活リズムの不規則さによる潜在的なデメリットを上回る可能性があるからです」
「しかし、週末の補眠が過剰になると、睡眠が不規則になり概日リズムの乱れも大きくなるため、その効果が打ち消されてしまう可能性があります」
この研究に参加していないイギリス心臓財団(British Heart Foundation)の顧問心臓病専門家で臨床主任のソニア・バブ=ナラヤン医師は次のように述べています。「仕事、家庭、社交の義務があるため、平日に十分な睡眠を取ることが難しい人は多く、週末に寝坊して失った睡眠を補うことはごく自然なことです」
「この研究は身体活動を軽視してよいことを意味しませんが、少なくとも現時点では、週末の寝坊に罪悪感を抱く必要はないかもしれません」
(翻訳編集 日比野真吾)
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