インド太平洋戦略シンクタンク代表の矢板明夫氏(右)は6日、台中市で男に顔を殴られた。警察に被害を届け出た後、メディアの取材に応じ、暴力を非難した(春雨基金会提供 / 中央社)

元産経記者が台湾で襲撃 香港元区議「中共の越境弾圧」と非難

元産経新聞の記者で、インド太平洋戦略に関するシンクタンクの最高経営責任者(CEO)を務める矢板明夫氏が7月6日、台湾で攻撃され負傷した。香港の元区議は、中国共産党(中共)による越境弾圧だとして事件を非難した。襲撃した廖港発容疑者は香港暴力団の関係者で、麻薬密売の前科がある人物だと指摘した。そのうえで、廖容疑者は中共側の指示を受けて今回の襲撃を実行したと主張している。

6日、中共に批判的な立場を取る矢板氏は、台中市での講演後、広東省出身の香港住民・廖港発容疑者(33)に尾行され、顔を殴られて負傷した。廖容疑者は同日、変装して韓国へ出国しようとしたところを空港で逮捕された。台湾当局は、厳正に対処する方針を示している。

事件後、香港深水埗区の元区議である李文浩氏は、SNS上で廖容疑者の深水埗での住所や過去の判決記録を公開した。それによると、廖容疑者は2016年、麻薬密売および乱闘の罪で有罪判決を受け、懲役4年を言い渡されていた。

▶ 続きを読む
関連記事
トランプ米大統領が、イランと取引する中国の銀行への制裁を示唆した。ベッセント財務長官も、制裁逃れを支援する金融機関をドル金融システムから排除する可能性を警告。9月の米中首脳会談への影響にも注目が集まる
中国・ネパール国境で発生した大規模な土石流について、専門家は氷河崩壊に加え、大規模開発など人為的要因が被害を拡大させたと指摘
AIやデータセンターの建設拡大を背景に、米国で電気工や配管工、重機オペレーターなど技能職の需要が急増している。AIインフラ投資が生み出す新たな雇用と人手不足
ChatGPTなどAIチャットボットとの私的な会話が、民事・刑事裁判の証拠として使われるケースが米国で増えている。AIに打ち明けた秘密はどこまで守られるのか。OpenAIへの政府の情報開示請求やプライバシー上のリスクを追う
中国とネパールの国境地帯で大規模な鉄砲水と土石流が発生し、多数の死者・行方不明者が出た。ネパールが被害情報を随時公開する一方、中国側では発表の遅れやSNS投稿の削除が指摘され、情報統制への批判が出ている