約10日間の逃走の末、警察に逮捕された夏付鋼容疑者(中央、カーキ色の半袖Tシャツ姿)。中国・河南省、2026年8月8日。(地元住民提供)
懸賞金でも埋まらない公権力との溝

殺人者であっても「勇者」に 「弱者の反撃」に共感が集まる中国社会の危うさ

殺人容疑者を捕まえようと、警察が大規模な包囲網を敷く。その一方で、村民は逃亡者のために水や食料を置き、逃走用の車まで用意する。中国・河南省西平県(せいへいけん)で、異例の光景が広がった。

7月30日に起きた殺傷事件で、夏付鋼(か・ふこう)容疑者(男、51歳)が逃走。警察は多数の人員やドローンを投入し、5万元(約100万円)の懸賞金を設定した。

しかし現地では、夏容疑者が潜伏するとみられたトウモロコシ畑の周辺に、水やパン、インスタント麺などを置く住民が現れた。ネット上でも、「いくら積まれても通報しない」「見つけても守る」といった声が相次いだ。

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