2026年6月30日、多国間演習「リムパック2026」に参加する各国の上級下士官らが、ハワイのパールハーバー・ヒッカム統合基地(JBPHH)のフォード島にある戦艦ミズーリ記念館を見学している様子(Petty Officer 2nd Class Analice Baker)

【分析】米国 日米比軸に「海洋同盟」強化 第一列島線で中国の海洋進出を封じ込めへ 習近平の「海洋戦略」に米国はどう対抗しているのか(2)

日本、台湾、フィリピンに連なる第一列島線が、米中の海洋覇権争いの最前線となっている。中国共産党(中共)が海軍の増強と港湾・物流網の拡大を進めるなか、米国は無人兵器や対艦ミサイルを活用した防衛態勢と、同盟国との海洋安全保障網を強化。軍事力と補給網の両面から、中共の海洋進出に対抗しようとしている。

中共は近年、「海洋強国」戦略を掲げ、海軍の増強を「中国式現代化」の軍事面の柱と位置づけてきた。大陸国家としての制約を克服し、第一列島線の突破を狙っている。

だが、海上貿易、海外港湾の活用、軍事力の展開を一体化させた海洋進出に対し、アメリカは対抗措置を強めている。米軍は「非対称の消耗戦」を重視するとともに、アメリカはアジア太平洋の同盟国と「海洋同盟」の構築を進めており、第一列島線は米中の海洋覇権争いの最前線となりつつある。

▶ 続きを読む
関連記事
CSISは台湾海峡・南シナ海の有事を想定し、中国空母の前進展開を抑止する態勢整備を提言した。潜水艦、対艦ミサイル、無人機を重層配備し、日本を含む同盟国との連携強化を求めている
中国の輸出急増と貿易黒字拡大を受け、米欧など世界的な反発が強まっている。関税逃れのためのサプライチェーン迂回や見せかけの脱中国化が進む中、過剰生産を世界に押し出す中国の経済モデルへの圧力が本格化している
最近、ニュージーランドの情報機関は脅威評価で中共のスパイ活動などをを相次いで名指している
トランプ政権は、パナマ運河、ベネズエラ、キューバ、USMCA再交渉などを通じ、米州における中国共産党の影響力排除を進めている。その6つの主要戦略と中南米の政治変化を解説する