中国車 国内販売低迷で輸出依存強まる EUは輸入規制を検討
中国の9月の乗用車国内小売台数は前年同月比28%減となった。ガソリン車などのエンジン車が大きく落ち込む一方、新エネルギー車の市場シェアは過去最高となった。国内販売が低迷するなか、輸出は7割超増え、中国メーカーの業績を支えている。
ただ、輸出をめぐる環境は厳しさを増している。中国共産党(中共)当局は新エネルギー車の輸出時に適用する付加価値税(増値税)の還付率を引き下げる方針を示し、EUも中国製ハイブリッド車への新たな輸入制限を検討している。
中国自動車流通協会の乗用車市場情報聯席分会(乗聯分会)が10月12日に発表したデータによると、2026年9月の中国乗用車市場の小売台数は161万8千台で、前年同月比28.0%減、前月比5.0%増だった。
関連記事
IMFは中国の経済成長率見通しを下方修正した。不動産市場の低迷や消費・民間投資の弱さが続く一方、中国経済は輸出への依存を強めている。EUとの貿易摩擦や「中所得国の罠」など今後のリスクを読み解く
中共の政府債務負担が急増している。2026年の中央・地方政府の利払い費は1.4兆元に達する見通しで、財政余力や新たな景気刺激策を打ち出す余地を圧迫している
中国人民銀行は9月まで23か月連続で金を買い増し、月間購入量は過去3年で最大となった。中国の金輸入額も過去最高を記録。米国債への依存低下や不動産低迷を背景に、政府と家計の双方で金需要が強まっている
2026年9月の中国の乗用車小売販売は前年同月比24%減の170万2千台となった。新エネルギー車も12%減少。価格競争の激化や販売店の収益悪化など、中国自動車市場が直面する現状をまとめる