中国の自動車販売24%減 新エネルギー車も12%減 9月市場低迷

2026/10/12
更新: 2026/10/12

中国自動車流通協会乗用車市場情報聯席分会(乗聯会)が10月10日に発表した速報値によると、2026年9月の中国の乗用車小売販売台数は170万2千台となり、前年同月比24%減と大幅に落ち込んだ。

EVの小売販売台数は114万1千台で、8月から14%増えたものの、前年同月比では12%減少した。

乗聯会によると、2026年1~9月の国内販売と輸出を合わせた乗用車の累計販売台数は1342万台で、前年同期比21%減少した。このうちEVは781万6千台で、同12%減だった。

9月の乗用車卸売台数は252万8千台。前月比では7%増えたが、前年同月比では10%減少した。なかでもガソリン車などのエンジン車は、卸売台数が前年同月比41%減と大きく落ち込んだ。9月の最初の3週間では、国内生産台数も前年同期比52%減少した。

EV比率67% BYDが首位

9月の乗用車小売販売に占める新エネルギー車の割合は67.1%となり、月初から27日までの65.7%を上回った。

EVの卸売台数上位10社には、BYD(約45万7千台)、ジーリー(約18万9千台)、チェリー(約12万7千台)、リープモーター(約10万6千台)、テスラ(約9万5千台)などが入った。

一方、小鵬汽車(XPeng)、理想汽車(Li Auto)、蔚来汽車(NIO)などは上位10社に入らなかった。

市場拡大鈍化 販売店の経営圧力強まる

乗聯会によると、例年9月は自動車販売の繁忙期で、ガソリン車と新エネルギー車の双方で販売が伸びる傾向にある。

しかし今年は市場全体の拡大が鈍り、限られた需要を各社が奪い合う局面に入っている。需要の上積みはほぼEVに集中しており、ガソリン車では新たな需要がほとんど生まれていないという。

在庫水準そのものは高くないが、利益がメーカーなど上流側に偏っていることで、販売店側の収益が圧迫され、経営負担が強まっているとした。

一方、中国メーカーは海外市場で販売を伸ばしている。2026年1~8月には、中国が世界の新エネルギー乗用車販売の62%を占め、7~8月には65.3%まで上昇した。

ただ、中国国内では激しい価格競争に加え、販売店の収益悪化、景気低迷、失業率の上昇など複数の要因が重なり、乗用車市場の低迷が続いている。

呉瑞昌