チベット亡命政府、ダライ・ラマ14世が古希

2005年07月06日 22時29分
 【大紀元日本7月6日】チベットの精神的指導者、ダライ・ラマ14世法王は6日、70歳を迎え、世界各地で古希を祝う催しが開かれた。日本では、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所と在日チベット人、支援者らが1日からコンサートや、僧侶4人によるチベットの伝統芸術、砂曼荼羅(すなまんだら)制作など、10日間の祝賀行事を予定している。

 1949年、中国の人民解放軍はチベットに侵攻して全国土を占領し始め、ついにはダライ・ラマ法王がインドへ逃れ、1959年3月に勃発したラサ蜂起が鎮圧されるに至った。ダライ・ラマ法王に続いて、約8万人ほどのチベット人が亡命し、インド、ネパール、ブータンに定住した。

 中国の占領支配下にあるチベット本土では、宗教活動が著しく制約されており、仏教を本格的に学んだり修行できる環境ではない。そのため、現在でも毎年1000人以上の規模で、僧侶や尼僧、出家を目指す若者たちが、生命の危険を冒してまでヒマラヤを越え、インドの亡命チベット人社会へ殺到している。現在、難民の数は、亡命中に生まれた者を含めて合計13万人以上となっている。

 1959年4月29日、ダライ・ラマ14世法王はインド北部の丘陵地ムスーリーにチベット亡命政府、中央チベット行政府 Central Tibetan Administration(CTA)を新たに樹立。1960年5月、亡命政府はダラムサラのガンチェン・キション (チベット語で「雪国の喜びの谷」の意)と呼ばれる地域に拠点を移した。

 中国政府は、中国共産党による体制維持に対して危機感を抱いており、チベットの問題に対しても敏感で、独立を支持したり、民族主義を表明したりするようないかなる表現・行動に対しても非常に厳しい弾圧を行っている。

 チベット人権民主センター(TCHRD)が5月11日に伝えた報道によれば、禁止されているチベット国旗を掲揚した罪で、チベット自治区(TAP)のカンゼ地区(四川省)出身の2人の若い僧、ロプサン・ケンドゥップ(22際)とギャルポ(26歳)に対して11年の禁固刑が下されたという。同センターは、四川省カンゼ地区は中国政府当局による取締りの重点地域としてみている。

 スペインでは、マドリードに本部を持つチベット人権運動を支持するNGO団体が6月27日、江沢民前国家主席、李鵬前国家首相及びチベット自治区政府の幹部らを相手取り、ジェノサイド(集団殺害罪)、国家テロリズム、拷問などの罪でスペインの国家裁判所に提訴した。
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