中国 原料安と需要低迷で業界全体が苦境

中国高級牛乳も値下げ競争か 2割引で市場混乱

2026/04/01
更新: 2026/04/01

中国の牛乳市場で、値下げ競争が一段と激しくなっている。これまで高級品とされてきた商品も値下げに踏み切った。

中国メディアの報道によると、「特侖蘇」、「伊利金典」といった高級ブランドの牛乳は従来49.9元(約1150円)前後だったが、現在は39.9元(約920円)程度まで下がり、約2割の値引きとなっている。

背景には原料価格の下落がある。2026年3月時点で、生乳は1キロ約3.03元(約70円)と、ピーク時より3割以上下落した。生産コストを下回る水準となり、業界の8割以上が赤字とされる。原料生産大手の「現代牧業」も、2025年に約11億2900万元(約260億円)の赤字を計上した。

中国の乳業大手も影響を受けている。中国の乳業最大手の一つ・蒙牛(モンニュウ)の最新決算では、主力の牛乳事業が落ち込み、特に常温保存タイプの牛乳が全体の業績を押し下げた。

また、価格下落により、牧場から安く仕入れた原料を使う中小メーカーが増加。こうした企業は低価格を武器に、小売りの自社ブランド商品として販売を広げており、大手ブランドの売り場を奪う動きも出ている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!