【大紀元日本9月24日】日本の各地の山野にみられるキク科の多年草。葉は表面が緑色、裏面は白毛が密生して白く、羽状に分裂し、夏から秋にかけて、管状の花をたくさんつけます。乾燥した葉をつき砕いて篩(ふるい)にかけると、柔毛が綿のようにかたまって残り、これがお灸に使うモグサです。
春の摘み草の代表でもあり、歌に詠われ、古くから生活に根ざした植物です。
「かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを」(『後拾遺集』より)
また、約400年前、織田信長は「黒色火薬」の原料として用いました。
【薬用効果】 6〜7月頃、茎葉を日陰でよく乾燥したものを生薬名・艾葉(がいよう)といいます。肝・脾・腎に働き、体の中から温め、冷痛を止めるので、婦人科にも重要な薬です。外用すると痒みを抑えます。一日量は乾燥葉3〜6gを煎服、外用には適量を使用します。
モグサでお灸すると、その熱で体を温め、経絡を通じさせ、気血の流れをよくします。
その他、ヨモギ酒を喘息に、ヨモギ風呂を腰痛に、生絞り汁を切り傷、虫さされにと多方面に使われます。
【食用】 新芽はつんで草もち、草だんごにして、春の訪れを香りとともに楽しむ季節の味として珍重されます。若葉はゆでてあく抜きしてから、てんぷら、ゴマあえ、油いため、汁の実にします。
【染色用】 茎葉を染色用に利用しますが、季節によって色相が変わり、徐々に茶味が強くなります。熱煎して染色液とします。灰汁で黄から草色を、錫媒染で黄色を染めます。また灰汁などで熱煎した液を中和して使うと、アルミや銅媒染で薄青色、鉄媒染で黒味がかった緑色に染まります。
 | | ヨモギの花(撮影=大紀元、2008/09/15) |
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 | | ヨモギ(撮影=大紀元、2008/09/15) |
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(文・ハナビシソウ)
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