【モンゴル「草点」便り】モンゴル口琴をポケットに

【大紀元日本10月20日】私の手元にモンゴル国の金属製の口琴があります。口琴は口に含んで上下の歯に当て、口の中で共鳴させて音を発する小さな楽器です。舌のポジショニングや唇のかぶせ方、口腔内の容積によって、発する音を微妙に変化させることが出来ます。風鈴の舌に当たる細長い振動板が真ん中にあって、人差し指で弾いて上下の歯の隙間を素早く往復させて上手く通し、振動する音をしっかり歯に伝えて口腔内で増幅します。子供たちに聞かせると、カエルのケロヨンが冗談を言っているような音が出るので、くすっと笑います。でも本当はとても厳かな宇宙音なのです。

アイヌの木製のムックリは口琴の一つのタイプです。びゅんびゅん、ひゅるるんとアイヌの人達が奏でるムックリの音を聴かれたことはありませんか?

口琴は大別して、竹などで作られた木製のものと、鉄などでできた金属製のものがあります。金属製の口琴は、馬の蹄鉄の原型を加工したような形が一般的ですが、民族によってさまざまな美しいカタチがあり、独自の装飾が施されていたりします。口琴文化圏はシャーマニズムと密接につながって、世界各地に存在しています。

▶ 続きを読む
関連記事
冬の冷えで不調を感じやすい季節に。中医学の考え方から、腎を温め心と脳を守る「にらラーメン」を解説。身近な食材でできる、冬の養生をやさしく学べる一編です。
抗うつ薬は本当に「脳の不調」を治しているのか。元FDA医師が、化学的不均衡説の限界と長期投薬のリスクを指摘し、うつ病治療を根本から見直す必要性を訴えます。
なぜ私たちは、気づかぬうちにネガティブ思考の渦に飲み込まれてしまうのか。脳科学と最新研究から「絶望のループ」の正体をひもとき、抜け出すための具体的なヒントを探ります。
101歳で運転も世界旅行も現役──栄養学者が語る、遺伝ではなく「7つの生活習慣」こそが長寿の鍵。誰でも実践できるシンプルな秘訣が詰まっています。
毎日使う鍋や食器が、知らずに体へ影響しているかもしれません。がんを克服した教授が実践する「無毒キッチン」の知恵を通して、今日からできる安心な選び方と食習慣を学べる一編です。