高まる中国語学習熱、英新聞社が中国語コンテンツ無料進呈サービス

中国語学習熱が世界で流行し始めている。英国「タイムズ」紙は2月12日、読者の中国語学習を奨励するため、同社には前例にないことだが、北京語の「一言会話集」を無料進呈した。BBCが伝えた。

タイムズ紙はさらに、少しでも中国語を勉強したい読者には、同紙ウェブ・サイト内の中国語学習コンテンツをダウンロードして学習できるサービスを始めた。英国学生の競争力を向上させるため、英国教育職業技能省はこのほど、国内の中学校が中国語またはアラビア語のカリキュラムを開設するよう検討をし始めた。

英国内の新聞社・雑誌社はこれまでも、その読者に対してDVD、CD、ポスターなどを無料進呈するサービスを恒常的に行ってきた。それは、国内の激烈なシェア競争を勝ち抜くためだ。

「タイムズ」紙によると、10日付の同紙の掲載で読者に対して中国語会話のCDを無料進呈するサービスを明らかにしたという。さらに、12日付け同紙の中で、提携先販売系列の「WH・スミス」より、北京語の「一言会話集」を無料進呈するサービスをも始めた。英国新聞紙発行監督機構の統計によると、「タイムズ」紙の発行量は1日67万部だ。

北京語は中国大陸の官製標準語で、世界でもっとも多くの人口が使用している言語だ。アラン・ジョンソン教育技能相はこのほど、グローバル化経済の中での競争力を向上させるために、国内の学校はもっと語学講座を増設しなくてはらないとの考えを示し、「多言語を話す人は魅力的な人材であり、同時に雇用の機会にも恵まれる。若い世代はこれを認識する必要がある」と述べた。