中国製食品による深刻な健康被害=驚愕の中国製有毒食品の実態(3)

【大紀元日本2月2日】中国製冷凍ギョーザを食べた後、保健所に体調不良を訴えた人の数が2月1日、1000人を超えた。報道によると、中国当局は1日、ギョーザを製造した天洋食品の工場では使用されていないと判断し、問題の「メタミドホス」は外部から持ち込まれた疑いがあるとして、地元警察が捜査を開始したという。

日本では、テレビのワイドショーなどで、天洋食品の工場を視察した輸入会社社長の、日本国内以上に厳重な管理で、薬物が混入する余地はないとする発言を取り上げているが、工場内の写真から、「排水溝の覆いである鉄板が腐食して一部崩れ落ちているため、ネズミなどが工場内に入りやすい」として、衛生管理は必ずしも徹底していないと見る専門家もいる。外部からの視察については、通常とは違う状態を偽装する事例が数多く報告されていることから、視察の証言の信頼性は低いと思われる。

北京や上海など大都市では、中国国内で作られた野菜には農薬が多く使われていることが周知され、家庭内では洗浄後、水にしばらくつけるなどしている。ところが、野菜を作る農村部の農民らは、農薬に対する知識は乏しく、管理方法が徹底されておらず、農薬が入っていた袋や容器が畑の傍らに無造作に捨てられているのが現状だ。

農薬の被害に遭うのも農民が多い。中国メディアによると、広東省で1月11日、スープの具材である木の実に「メタミドホス」が付着していたことから、4人が中毒症状になり、うち2人が重体になったという。また、浙江省嘉興市で同月27日、農薬「メタミドホス」を使用した自家製の白菜で鍋をした6人が中毒症状を起こした。

「メタミドホス」が中国で使用禁止になったのは昨年1月のことで、農村ではいまだに使用しているところが多いようだ。

独「ドイチェ・ベレ」によると、北京側は昨年、北京五輪に参加する1万500人の五輪選手に対して、「有毒食品」を誤って食するとドーピング検査不合格をもたらす可能性があると警告したという。

実際、有毒食品の現状を知れば知るほど、中国国内ではそれを回避するのは難しく、国外に逃れるしかないと専門家は指摘する。しかし、中国食材の依存度が高い日本においても、その可能性は否定できない。日本の対応としては、検査・管理体制の強化のほか、中国における管理数値や設備の充実などの表層的な面だけでなく、そこに働く中国人のモラルや心理など、中国社会の実態についても真相を知る必要があると思われる。

先回に続き、中国のネットで取り上げられた有毒食品・食材について紹介する。

1 毒食用油

地下溝油の事を指す。つまり、一部のホテル、レストランの下水道の中から掬いあげた汚い残りの油かす「下水油」を集めて来た後、「食用油」に加工し都市の街頭や横丁の端、郊外或いは周辺の農村で販売する。一部の小さな飯店や露天売りの作る油条や油餅(揚げパン)、或いは料理に使われるが、これらの油かすは豚さえも食べようとしない。加工者は精製する時、常にマスクを着用し油の中の各種雑多な物質を掬いあげる。あるものは表面に髪の毛、ビニール袋、コンドーム或いは生理用品等が浮かび、人が見たら吐いてしまうような物が最後には我々の食卓の上にある「食用油」になっているのだ。この地下溝油を精製した食用油は低いコストで儲けが大きい。

濾油粉という言葉を聞いたことがあるだろうか。鍋の中の油は繰り返し使用されてきたもので、油鍋の中に撒かれた濾油粉の雑多な物質は凝結し底に沈み、引き続き使えるようになる。この油の使用寿命は延長され、廃棄処分になることがない上、見た目もきれいなのだ。しかし、濾油粉とは一体どのような物なのか、身体に有害ではないのか。油を繰り返し加熱すれば油脂成分が分解した後また集まる。形成される発がん性物質は濾過出来ているのか。

2 毒ラード

不衛生な食用ラード加工工場

廃棄物を利用した原料油。下水油、料理に使用した油、地下溝油、雑粒油(死んだ豚や病気の豚、種豚、ゴミになった豚肉、屠殺後売り払えなかった豚の各部位の肉)、或いは細切れになった肉や内臓、皮、更には甲状腺、リンパ管。これら腐敗したくず肉が何度も高温精練を経て特殊処理される。まず、原料油を反応鍋に入れ攪拌、脱臭する。そのあと吸着能力が強い濾過剤として珪藻土を加える。この土は、使用前は白いのだが、使用後は真っ黒に変わる。腐って変質した廃棄油脂を食用ラードに加工する為、さらに工業用の炭酸ナトリウムを添加し酸化値を下げる。しかし化学処理したあとの酸化値も、基準値をはるかに超えており有毒・有害食品の範囲内に属する。加工過程で過酸化水素水(オキシドール)と工業用消泡剤を使用した漂白を行う。過酸化水素水は一種の酸化剤で、体内の遺伝物質DNAの損傷および突然変異の原因、さらに白内障、肺病、ガン、老化の加速、痴呆症やパーキンソン病、脳梗塞、動脈硬化および腎臓病と糖尿病等を引き起こす。消泡剤の中には重金属のヒ素、鉛、ベンゼン環類物質が含まれ、鉛は身体の中に蓄積される物質で、ヒ素は毒薬の類であり、発ガン物質を作り出す。豚のリンパ管中には細菌と病毒が比較的多く存在し、摂取すれば感染症を起こす。そのほか、発ガン性のアスペルギルス・フラーブスというカビが含まれ、肝臓、腎臓に深刻なダメージを与える。これらの「食用ラード」として販売されている油は、通常ラードの半額ほどの価格であるため売れ行きは良い。

3 毒水産物

海は汚染されていないのだろうか。報道によれば、毎年40億トンの工業廃水、20万トンの生活排水及びエビ養殖池の排水が海に流されている。現在の海水中にはさまざまな毒物が数え切れないほど含まれている。また水産物は水中の毒素を蓄積してしまうため、カドミウム、銅、亜鉛、鉛、ヒ素、農薬等の有害物質が水産物を通して我々の健康に害を及ぼしている。

このほか一部の不法販売業者は水産物の光沢を良くするため有毒化学物質や基準値を超えた添加剤、保存料を使用している。ある検査専門家は、乾物に施される「材料」の秘密は業界では早くから公然と伝えられていると話す。毒の上にさらに毒を加える。漬け込み、加工する乾物の化学品原料は工業用水酸化ナトリウム、ホルマリン、工業用硫酸鉄、過酸化水素水、ホルマリン等々。これらの原料は水で戻す時間を短縮し、乾物を3~4倍大きく戻すことが出来る上、白く、新鮮に見え保存期間も延長できる。過酸化水素は強い腐食性を持ち、これを使用すれば食品の見た目は良くなるが、消化系統に取り返しのつかないダメージを与える。過酸化水素水(オキシドール)は、食品に添加し漂白、防腐、消臭し外観を良くする。さらに、活魚の生存時間を延長し、死んだ水産物の色も新鮮に見せるためにマラカイトグリーンを使用。これは多くの水産物運搬業者が鮮度を保つための必然的選択であるが、マラカイトには高い毒素があり、体内に多く蓄積されればガン、奇形、突然変異などの副作用が起きる。

下記は中国で加工される水産物の実態である。

A 毒エビ

エビは炭酸ソーダ、ホルマリンに漬けられ、体積や重さを元の2~3倍にし、赤く発色させ、味も良くなるようにする。ホルマリンは40%の溶液で、死体の保存に使用していることから分かるように、防腐剤の役割をする。これは一種の高発ガン性物質であり、肝臓、腎臓等の器官に深刻なダメージを与える。ホルマリンを使用した水産物を食べると、軽いものは消化不良、胃もたれ、吐気、嘔吐などを起こし、重症の場合肝炎、腎炎と酸中毒を誘発する。

さらに悪質なエビ販売業者は、河のエビを捕って売るために河辺に農薬「666」の粉を撒き、中毒したエビはみな水面に上がってきたところを捕まえられる。これらの毒エビは野生の河エビとして高値で販売される。

B 毒貝類

近年海洋汚染と地球温暖化の影響により、赤潮が頻繁に発生。長江河口、珠江河口、遼東湾、杭州湾、莱州湾、大亜湾、汕頭~汕尾海域及び天津近海等はみな赤潮多発地区であり、各沿岸の省市中、浙江と福建海域が最も多く発生している地区である。赤潮の時期はシガトキシンが容易に出現する。貝類が毒素を受けた後、毒性を吸収する。さらに熱しても冷蔵および日に晒すなどの方法でも毒素が取り除かれることはない。中毒症状としては冷熱感覚の倒錯が主な症状で、冷水や冷たい物に触れた時に灼熱感を感じる。唇が痺れ、四肢に力が入らなくなり、重症者は呼吸麻痺により死亡する。現在これに対する特効薬はない。関連責任者の話では、現在このシガトキシン毒素を簡単に検査する技術はまだ確立されておらず、ある地区ではどのようにシガトキシン毒素を検査するかを知らないという。

シガトキシンは、シガテラ食中毒の原因物質のひとつ。非常に強い神経毒。ある種の藻類(渦鞭毛藻)がつくり魚類に蓄積される。)

一部の省市では新鮮な貝の加工工程の中で二酸化硫黄を漂白剤として使用している。専門家の話では長期間、基準値を超えた二酸化硫黄を含む食品はヒトの体内にあるビタミンB1を破壊し、人体のカルシウムの吸収に影響する。同時に二酸化硫黄は水と合わさると亜硫酸を生成し、胃腸を刺激、悪心や嘔吐などを引き起こし、人体にとって大変有害である。

C 毒蟹

毒蟹は稚蟹から市場に並び、少なくとも10種類の薬物、例えばクロラムフェニコール(抗生物質)、オキシテトラサイクリン(広抗菌域抗生物質)、エチルアルコール、リタリン(塩酸メチルフェニデートを主成分とする中枢神経刺激薬)、エノキサシン(抗微生物薬)、ノルフロキサシン(抗微生物薬)、ビンドリン、ドキシサイクリン(抗生物質)ジエチルスチルペストロール(合成エストロゲン)等々が使用されている。

妊婦がオキシテトラサイクリンの残留した大蟹を摂取すると胎児の骨が変色し、脆くなる。養殖場近くに住む女性の多くはこの毒蟹をよく食べるため流産症になっているという。さらに悪質な業者は蟹の産卵期に避妊薬を食べさせる。このような雌蟹は痩せることなくすぐに大きく成長するが凶暴である。また、ある養殖場では死んだ猫、犬、家禽を餌として与えている。蟹は腐った肉を好んで食べるのだが、餌となるこれらの動物、特に犬は不法グループが道端にいる犬を青酸カリで死なせた後売りにきたものであるため、結局与える餌も有毒なのである。

D 毒海草

不法業者は利益のために化学染料で海草を染色する。見た目はきれいな緑色で採れたばかりの新鮮な海草のようだが、化学染料のハイドロサルファイトソーダ、レーキ顔料(緑)などの溶液に漬けて加工しているので有毒である。このような加工作業は大陸の一部地区ではすでに公の秘密となっている。染色された海藻の味は通常のものと差がないため消費者には区別できない。ハイドロサルファイトソーダは目や気管、皮膚に対する刺激があり、接触すると頭痛、悪心と嘔吐をおこし、レーキ顔料は本来、工業用染色剤なのでこれを使用した食品を長期間摂取していれば毒が体内に蓄積しガンになる可能性が高い。

E 毒タウナギ

タウナギに避妊薬を飲ませると早く成長し、経済的に利益が得られる。避妊薬の主成分はエストロゲンと黄体ホルモンで、常に避妊薬を与えられているタウナギは体重が重くなることがあきらかになっている。また、女性ホルモンにはニキビや偏頭痛等を起こす副作用があり、体内の女性ホルモン値が長期間高いままだと乳がんになる危険性が高くなる。女性がこの避妊薬の成分を含んだ水産物を常に摂取していると流産や不妊症を起こす可能性があり、児童の場合、女児は早期に月経が始まり、女性的特徴が早く現れ、男児は乳房の発育や声が高くなるなどの女性化が現れる。

F 毒魚

養殖魚はマラカイトグリーン、クロルテトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、ホルモンの投入された水の中で育てられる。さらにある養殖業者は魚を大きく、あまり産卵させないように飼料の中に避妊薬を加えるなどの他に販売する前に魚屋が大きな魚の腹の中に不要な小魚を詰め込みさらに大きく見えるよう、重くなるように細工し、売値を高くしている。

G 毒ナマコ

強アルカリ、ホルマリンを使用したナマコは重さが5~7倍増加し、体の水分も抜けにくい。また品質保持期間も3~5倍長くなり、見た目は大きくツヤも良い。しかし強アルカリは消化器官に入った後、タンパク質と結合し、プロタミンのようなにかわ状になり、脂肪を鹸化させ細胞が脱水を起こし、人体の粘膜に刺激とダメージを与える。このため強アルカリとホルマリンは人体に十分有害だと言えるだろう。

 (翻訳・坂本、編集・月川)