【漢方の世界】緑内障―気を下げて予防する

【大紀元日本6月15日】日本人が失明する原因の第一位にあげられるのは緑内障だ。40歳以上の5%が緑内障に悩んでいるといわれている。一般的に、緑内障は眼圧が高くなると起こり、それは目の中の液体(房水)が増えたりその出口が塞がれたりするのが原因である。その結果、物がゆがんで見えてしまう。

では、具体的にどのような場合に眼圧が上がるのだろうか。目を酷使したり、目をこすったりすると、目を保護しようとして房水が大量に分泌される。また、目に異物が入った時も房水が増える。この場合、房水がスムーズに目の外に排出されないと、眼圧が上がってしまう。

では、漢方は緑内障にどう対処するのだろうか。漢方では、「目は肝の状態を表す」という。つまり、目の病は肝の問題を表している。肝は「風邪」とも関係があり、目の治療にはまず、肝と「風邪」に手をつける。

典型的な肝の問題は、「肝火」である。火があればそれを逃すという簡単な道理に従って、「肝火」を逃してやればよい。漢方薬を活用するなら、竜胆(りゅうたん)、柴胡(さいこ)、黄芩(おうごん)などが挙げられる。

このほか、目の周囲のうっ血も眼圧の上昇を招く。この場合、目の付近のツボから瀉血(しゃけつ)する。主に、耳尖(じせん)、 攅竹(さんちく)、太陽などのツボから血を出す。すると、房水の出口が開いて排出される。

さらに、漢方には「気の変化を見る」という奥の手がある。気は普段、一定のバランスを保っているが、もし上がった気が下がって来られないと、眼圧が上がってしまう。したがって、上がった気は下げてやる必要がある。例えば、足の第1指と第2指の間にある行間穴(こうかんけつ)を日頃から押すとよい。また、石畳の健康歩道を利用すると、上がった気を下げることができる。

詳しくは新唐人テレビ局の『漢方の世界』をご覧下さい。

(翻訳・河合)