中国南部7省、豪雨で洪水被害 死者69人 拡大懸念

【大紀元日本6月19日】中国南部で13日から大雨が降り続き、洪水や土砂崩れなどの被害が相次いでいる。国営新華社の報道によると、18日午後までに、福建、広西、四川、広東、江西、湖南、貴州の7省(自治区)で、69人が死亡、44人が行方不明。また、倒壊した家屋は3.4万戸以上、直接の経済損失は65億元。

連日の豪雨により河川の水位が上昇し、福建省閩(びん)江支流や広西チワン族自治区西江支流、江西省贛(こう)江上流、湖南省湘江上流などで警戒水位を超え、洪水が発生している。

中央気象台によると、今後1週間も大雨が続く恐れがあり、被害の拡大が懸念されている。

中国国家防迅抗旱総指揮部弁公室の統計によると、6月16日までに22の省、自治区、直轄市で、洪水災害により197人が死亡、62人が行方不明となっている。倒壊した家屋は16.2万戸で、およそ260億元の直接経済損失が発生しているという。

(翻訳編集・坂本)
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