河南省で激しい雹嵐 特大の雹粒で農作物全滅か

【大紀元日本6月25日】「今までの人生で、こんな(ひょう)を見たことがない」。河南省浚県の80代の老人はこう話した。6月17日夜10時30分頃、県内広域で集中豪雨と雹が発生。雨が2時間余り降り、雹も40分近く降り続けた。最も大きい雹は肉まんの大きさ、最も小さいものも卵ほどの大きさがあった。同県の主要農作物である麦が、収穫直前に深刻な被害を受けたという。

今回降った雹(ネット写真)

被害が最も深刻なのは善堂鎮の彎子村で、収穫直前の麦が全滅したもよう。村長によると、村には1200ムー(約80ヘクタール)の麦畑があり、そのうち80ムーは収穫済みだが、残りは全滅。直接の経済損失は80万元(約1080万円)に達する。そのほかに、スイカやリンゴ、野菜などの農作物も被害を受けた。樹木は、根こそぎ倒されたり折れたりした。

雹と豪雨に荒らされた麦畑(ネット写真)

雹に無残に荒らされたスイカ畑を目の前にして、ある女性は落胆した。「わが家の生活はこの2ムーのスイカ畑に頼っている。それが今、全部だめになった。麦の収穫もできなかった。これからどうやって食べていけばいいかわからない」と途方に暮れていた。

雹に無残に荒らされたスイカ畑(ネット写真)

今回の豪雨と雹で、同県では40以上の村が被害を受けた。収穫直前の麦畑約4万7749ムー(約3180ヘクタール)、大多数のフルーツ農園と野菜畑の収穫は絶望的になり、その経済損失は5千万元(約6億8千万円)を超える。負傷者も多く出たという。

(翻訳編集・叶子)
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