地球を襲う熱波 今後さらに頻発か=米研究

【大紀元日本8月7日】継続する地球温暖化によって、2003年にヨーロッパで数万人の死者を出したような熱波(heat waves)が今後、世界各地で頻発すると米研究者が警告した。

スタンフォード大学で博士号を取得し、現在「オーク・リッジ・ナショナル・ラボラトリー」に勤めるノア・ディフェンバウ氏(Noah Diffenbaugh)とモータシム・アスファク氏(Moetasim Ashfaq)は、コンピューターで様々な気象モデルを用い、将来の二酸化炭素量とその他の空気中のガスを割り出した。その結果、今後30年間で地球の平均気温は19世紀中期より2℃高くなることが分かったという。これまでにも他の科学者から同様の報告があり、いずれも気温の上昇が気候の状態に変化をもたらすと指摘する。

米国で発生している熱波を専門に研究する両氏によると、1951年~1999年の間に発生した記録的な熱波に相当するものは、2020年~2029年の間に少なくとも5回、米国の中部および西部に特に現れる可能性が高いという。また、史上最強の熱波は2030年~2039年に発生すると予測している。

同研究は、米科学誌「ジャーナル・ジオフィジカル・レター」に掲載されている。

(翻訳編集・豊山)