バイリンガル脳 認知症を遅らせる=カナダ研究

【大紀元日本11月3日】複数の言語を生涯にわたって話すことは、老いてから報われるかもしれない。最近の研究によれば、バイリンガル(二言語を話す人)は老年認知症の症状を平均4年遅らせることができるという。

トロント・スター(The Toronto Star)電子版によると、カナダのヨーク大学(York University)バイリンガル能力研究者、エレン・ビアリストク(Ellen Bialystok)博士とその研究チームは、認知症早期の約100名のバイリンガルの患者と、100名の単一言語(モノリンガル)の患者に対する調査を行った。

その結果、バイリンガルのグループはモノリンガルの患者に比べて、認知症の発症が4年ほど遅かったという。

▶ 続きを読む
関連記事
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。
脳卒中は「突然の病」だけでなく「慢性的な疾患」です。ですが、生活習慣や健康管理によって発症の8割は予防できます。まずは脳卒中のタイプと危険サインを理解することが重要です。
認知行動療法によって脳の灰白質体積が増加し、うつ症状が改善することがMRIで確認されました。脳は固定された器官ではなく、思考の訓練によって構造が変化し回復力が高まることが科学的に示されたのです。
自閉症の新たな希望として注目されるロイコボリン。脳の葉酸不足に働きかけ、言語や行動の改善が報告される理由と最新研究をわかりやすく紹介する内容です。
MIT研究で、AIを使った学生の記憶形成は弱まり、脳活動が低下していたことが判明。効率の裏で創造性や思考力が損なわれる可能性が指摘される。