中国伝統文化百景(14)

『史記』の記述から黄帝を窺う

神話伝説上の三皇の治世を継ぎ、中国を統一した五帝の最初の帝は、黄帝(紀元前2717?~紀元前2599?)である。黄帝は紀元前2697年に即位し、20歳だったという。この記述から推算すれば、黄帝は紀元前2717年に生まれることになる。

黄帝の事跡については、『史記』、『通鑑外紀』、『軒轅黄帝伝』、『路史』、『帝王世紀』等の古書にたくさん記述され、その出所はまちまちである。黄帝の事跡に関する内容のほとんどは大同小異である一方、異なったり食い違ったりするものも少なくない。主な原因として、歴史文明度の制限による口承上の誤差や関係史料の散逸、または流伝中における人為的な増減などが考えられる。そして、後に誕生した道教は、独自な立場と視点に立って黄帝を解釈するので、黄帝文化はよりいっそう複雑化、多元化されるようになってきた。

古書に黄帝の事跡に関する記述が多くある中で、司馬遷『史記』五帝本紀第一の内容は信憑性の高いものとして、従来重視され、調査研究や考証の有力な一つとされている。

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