朝鮮半島

北朝鮮に拘束されたアメリカ人学生救出、一年近く昏睡状態か

6月13日、北朝鮮に拘束された米国人大学生オットー・フレデリック・ワームビアさんが解放された。ティアラーソン国務長が発表した。北朝鮮に対し強硬な態度を取ってきたトランプ政権の外交政策が奏を功したとの見方もある。

米CNNによると、ワームビアさんは1年以上前からボツリヌス菌感染症により昏睡状態とされ、同日に出身地オハイオ州の病院で手当てを受けるという。いっぽう、米国務省高官は、ワームビアさんの病状や感染時期について、北朝鮮当局の説明を認めたわけではないとしている。

バージニア大学で経済学を専攻するワームビアさんは旅行好きで、中米や欧州をめぐったこともある。2016年1月2日、北朝鮮を旅行中、北朝鮮当局に逮捕された。「反朝鮮敵対活動」を行ったとの理由だった。朝鮮中央テレビの番組で、ワームビアさんは「ホテル内のプロパガンダポスターを盗もうとした」と認めた。北朝鮮最高裁判所は、国家転覆陰謀罪にあたるとして労働教化刑15年を命じた。

いまだに北朝鮮は3人のアメリカ国民を拘束している。それぞれKim Sang Dukさん、Kim Hak-song、そしてKim Dong Chulさんだ。アメリカ政府はさらに交渉を続けるとともに、北朝鮮がアメリカ国民を拘束して交渉の手段として利用していると非難した。

(翻訳・文亮)

関連記事
トランプ前大統領は11日、TikTokについて、米国の国家安全保障に対する脅威としながらも、禁止すれば影響を受ける子どももいるとしたほか、米メタ・プラットフォームズ傘下フェイスブックの拡大につながるだけとの考えを示した。
2024年米大統領選で返り咲きを目指すトランプ前大統領の陣営は、共和党の候補指名に必要な代議員数を3月19日までに獲得できると予想している。幹部が18日、明らかにした。
米ワシントン連邦地裁のタンヤ・チャトカン判事は13日、トランプ前大統領が2020年の大統領選挙結果を覆そうとした疑惑を巡る訴訟で、免責特権は適用されないとの判決を不服としてトランプ氏が上訴しているため、訴訟手続きを一時停止した。
11日までに実施したロイター/イプソス調査で、2024年米大統領選に向けた共和党の候補指名争いでトランプ前大統領が同党支持層の支持率で圧倒的優位を維持した。
「権力の乱用は決してしない」と約束するよう求められると、トランプ氏は「しない」と答えたが、「初日を除いては」と付け加えた。彼のユーモアの試みは、前大統領を批判する一部の人々のネタとなった。