米大統領、ソーシャルメディア規制を検討へ 慎重に進める考えも

[ワシントン 7日 ロイター] – トランプ米大統領は7日、下院で多数派を奪還した民主党と協力してソーシャルメディア企業の規制に乗り出す可能性を検討すると表明した。トランプ氏を含む保守派はツイッター<TWTR.N>やフェイスブック<FB.O>などが保守的な意見を抑圧していると批判している。

ただ、トランプ氏は記者会見で、ソーシャルメディア規制は慎重に進める必要があるとの認識も示した。「信じてもらえないかもしれないが、私は言論の自由が本当に好きだ。多くの人には理解してもらえないが、強く信じている。規制に着手すれば多くの悪いことが起き得る」と述べた。

トランプ氏は前月、ツイッターが自分のアカウントから多くのフォロワーを削除し、他のユーザーが自分をフォローしにくくしていると主張、自身に偏見を持っていると批判した。

ツイッターは大統領による批判に対し、フォロワー数の減少は、同社が進める数百万件の偽アカウント削除の取り組みに関連している可能性が高いと説明している。

トランプ氏は批判しながらもツイッターに頻繁に投稿している。

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