米独、国連安保理で新疆問題巡り中国批判=外交筋

[国連 2日 ロイター] – 米国とドイツは2日、国連安全保障理事会の非公開会合で、新疆ウイグル自治区で100万人以上のウイグル族らを拘束しているとして中国を批判した。会合に出席した外交関係者が、匿名を条件に明らかにした。

中国は新疆に収容施設を設置し、ウイグル族やその他イスラム教徒の少数民族を多数抑留しているとされる。西側諸国は人権侵害だとして批判を強めているが、中国当局はこの施設について、過激思想を排除し新たな技能を身に付けさせる「教育訓練センター」だと主張している。

外交筋によると、米国のコーエン国連大使代行は会合で、ウイグル族を抑圧・虐待しているとして中国を批判。これに対して中国の馬朝旭国連大使は、新疆は内政問題であり、米独には安保理で取り上げる権利がないと一蹴した。

関連記事
中国共産党はWHOを代理人とし、米国に対する「ハサミ戦略」を始めるだろう。新たに進められているパンデミック条約がその引き金となる。
韓国最大の太陽光発電メーカーであるハンファ・ソリューションズ傘下のQcellsは中国江蘇省啓東市にある工場を6月30日に永久閉鎖する。
中国共産党の国家安全部が主導する研究機関は、AI技術とビッグデータを利用してカナダの華人議員の個人情報を密かに収集している。
米イエレン財務長官の最近の訪中は、新たな貿易戦争の予兆であるとする見方がある。イエレン氏は中国当局に対し、ダン […]
全世界の軍事費支出が9年連続で増加し、過去最高値を再び更新したことが明らかになった。スウェーデンに本部を置くシンクタンク「ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)」が22日(現地時間)に公開した報告書によると、昨年の全世界の軍事費支出規模は約2兆4400億ドル(約772兆円)に達すると集計された。