米国務長官、中国が東南アジア諸国を「抑圧」 米中外相会談で

[バンコク 1日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は1日、中国の王毅外相と今年初めてバンコクで会談した。その後、南シナ海問題やメコン川のダム建設を巡る中国による東南アジア近隣諸国への対応を「抑圧」だと非難した。

ポンペオ長官は、米中は通商面や中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)に対する米国の制裁、台湾、南シナ海の航路などの問題で敵対してる両国の関係改善を望んでいると指摘。「われわれは多くの分野で中国と協力している」とした上で、「ただ米国は中国が現在取っていない行動を求めているという非常に率直な姿勢を伝え、これらの問題について議論した」と語った。

王外相は会談後、「米中間の問題は何度も起こる可能性があるが、問題の多さにかかわらず、双方が席に着き、対面で議論することが重要だ」と述べた。

会談直後、ポンペオ長官はツイッターへの投稿で、米中関係や北朝鮮などで中国の当局者と詳細な意見交換を行ったとし、「米国の国益に沿う限り、われわれは中国と協力する用意がある」とした。

この日遅くには、ASEAN加盟国のミャンマーから逃亡したロヒンギャ難民の窮状やホルムズ海峡でのタンカー攻撃後のイランとの緊張の高まりなどの問題に言及。同盟国に対し「北朝鮮との外交を促進する制裁継続や南シナ海での中国の抑圧に対する抗議、ロヒンギャ難民の自発的かつ安全で尊厳のある帰国に対する支持、イランによる攻撃への対抗」を要請した。

また米国は北朝鮮との非核化協議を再開する用意があるとした。

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