東京五輪、新型コロナを考慮し延期すべき=米声明

[ロサンゼルス 23日 ロイター] – 米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)は23日、新型コロナウイルス問題を考慮し、2020年東京五輪を延期すべきとの見解を示した。

同委員会は週末に約4000人の選手にアンケート調査を実施し、回答者の65%が、新型ウイルス対策によりトレーニングに大きな影響が出ている、あるいはトレーニングを完全に中断したと答えたと明らかにした。

委員会は、健康を巡る現在の懸念が夏までに緩和したとしても、トレーニング環境やドーピング検査、資格認定プロセスへの障害を満足のいく方法で克服することはできないと指摘した。

USOPCのスザンヌ・ライオンズ会長とサラ・ハーシュランド最高経営責任者(CEO)は、声明で「延期の方向が最も有望であることがこれまでになく明確になっている」とし、「全ての選手にとって安全かつ公平な環境で五輪が開催できるよう必要なあらゆる措置を国際オリンピック委員会(IOC)に求める」と述べた。

IOCのディック・パウンド委員は同日これより前、来年の開催を視野に東京五輪の延期を決定したとの認識を示していた。

前日には、カナダのオリンピック委員会(COC)とパラリンピック委員会(CPC)が、新型ウイルスの感染拡大を受け、2020年東京五輪に選手団を派遣しない方針を示している。

*内容を追加します。

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