米露大統領が異例の共同声明、 「エルベの誓い」75周年で

Jonathan Landay

[ワシントン 25日] – トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は25日、第二次世界大戦末期の1945年に、ナチス・ドイツに東西から進攻した米軍とソ連軍が独エルベ川の橋で出会ったいわゆる「エルベの誓い」を記念する異例の共同声明を発表した。

米ロ関係は、軍縮の停滞や、ロシアのウクライナやシリアへの介入、ロシアが米国の選挙に介入し、新型コロナウイルスについて誤った情報を広めたとの米側の主張などで、緊張状態にある。

米紙ウオール・ストリート・ジャーナルによると、共同声明の発表にあたり、トランプ政権内部では一部高官が対ロ姿勢が弱腰になりかねないとの懸念を示し、議論になったという。

共同声明は、「この出来事は、ナチス政権の決定的な敗北の契機となった」とした上で、「この『エルベの精神』は、我々の国が相違点を脇に置き、信頼を築いて、より大きな目的のために協力できることを示す1つの例だ」としている。

同紙によると、前回エルベの誓いを記念する共同声明が出されたのは、オバマ政権時代の2010年だった。

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