ブラジル新型コロナ死者が減少傾向、ピーク脱したとの見方も

[リオデジャネイロ 2日 ロイター] – ブラジルで、新型コロナウイルス感染による死者数増加のペースが5月以来初めて鈍化しているもようだ。長かったピークを脱した兆候だとの見方が出ている。

米国に次いで世界で2番目に感染状況が深刻なブラジルでは、これまでに400万人近くの感染者と12万人以上の死者が出ている。

だがロイターの算出によると、先週には1日当たりの死者数平均が900人を下回り、3カ月半ぶり低水準となったほか、米国とインドの水準を下回った。

インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者らも、ブラジルで感染者1人が新たに何人に感染させるかを示す「実効再生産数」が1を下回り、感染拡大抑制の条件が満たされていると分析した。しかし、8月にも1を下回った後、1週間後に再び1を超えたという。

政府の統計も変動しており、1日と2日の死者数がともに1100人を超えるなど、専門家らは最悪期を脱したと言うには時期尚早としている。

リオデジャネイロ連邦大学の感染症専門家ロベルト・ メドロンホ氏は、「以前のピークと比較すれば減少傾向にある。だがまだ高水準で推移しており、再度増加しないよう警戒する必要がある」と述べた。

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