韓国の外交文書 中韓接近に不満 北朝鮮が台湾との国交示唆

2026/04/03
更新: 2026/04/03

韓国外交部は先日、1995年の外交文書を公開した。内容によると、北朝鮮はかつて北京に対抗するため、台湾と外交関係を樹立する可能性をほのめかしていた。

冷戦終結直後の1992年、中国共産党(中共)と韓国は外交関係を樹立し、3年後の1995年11月、当時の中共党首江沢民が首都ソウルを訪問した。

韓国外交部が公開した1995年の外交文書によると、北朝鮮は同年6月に開かれた国家シンクタンクの専門家会議で、中韓関係が深まることを痛烈に批判していた。北朝鮮の専門家は、中共側に対し「中共と韓国が高官レベルで交流しているのに、なぜ北朝鮮は台湾との関係を発展させられないのか」と強く問いかけたという。さらに、11月に中共の高官が予定通り韓国を訪問した場合、北朝鮮は「台湾との関係で何らかの措置を取らざるを得ない」と警告し、場合によっては「正式な外交関係の樹立を検討せざるを得ない可能性」もあると示唆したとされている。

これに対して、中共は当初、江沢民の韓国訪問直前に、日程を大阪で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)後にずらすことを検討していた。北朝鮮を刺激しないようにするためであるとみられる。しかし、最終的に韓国政府は中共を説得し、APECの前後いずれに訪問しても、北朝鮮の反対姿勢は変わらないと伝えた。こうして中共党首は当年のAPEC前、11月13日から17日にかけて韓国を訪問した。

ただし、首脳会談の準備会議では、中共は二国間関係を主題とする演説の表現を意図的に和らげ、北朝鮮が不満を持ちかねない発言を避けるよう要求した。中共の党首は会談で「外交のバランス」を強調し、韓国と北朝鮮の双方を中共の友好国として扱い、いずれか一方に偏らないことを示した。