インド型コロナ、世界的に懸念される変異株に指定 4番目=WHO

[ジュネーブ 10日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)は10日、昨年インドで最初に特定された新型コロナウイルス変異株「B1617」を世界的に懸念され追跡調査と分析の強化が必要な変異株に指定したと発表した。英国型、南ア型、ブラジル型に続き4番目となる。

WHOの疫学者マリア・バン・ケルコフ氏は、B1617を「世界的に懸念される変異株として分類する。感染の増加を示唆する情報がある」と指摘。インド型を巡る詳細な情報を11日に公表するとした。

WHOの主任科学者ソミヤ・スワミナサン氏は、インド型の感染力や感染による症状の深刻さ、ワクチン接種者の抗体反応などを調査するためにインドで研究を進めているとした。

また、WHOのテドロス事務局長は10日、新型コロナの世界的な感染者や死亡者の数が頭打ちになっているものの、依然として受け入れ難いほど多いと表明。2期目の再選に向け立候補するつもりかとの質問には「今は昼夜を問わず、コロナ退治に集中している」と述べるにとどめた。

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