香港で長年にわたり抗議活動を続けてきた「反共闘士」古思堯(こ・しよう)氏が4月8日、がんのため死去した。80歳だった。
古氏は1946年、中国広東省中山市で生まれた。幼少期には父親が当局から「政府に批判的な人物」とみなされ、政治運動の中で処刑されるという経験を持つ。若い頃は共産主義に共感していたが、1989年の天安門事件をきっかけに立場を変え、香港で抗議活動に身を投じた。
その後、「反共闘士」として活動を続け、節目となる日には抗議行動を繰り返した。棺を担いでデモ行進するなど強い印象を残す行動で知られ、中国政府の出先機関である香港の連絡事務所の前での抗議など、当局に直接訴える活動を続けた。
2000年以降、抗議活動に関連して少なくとも12回拘束・収監された。直近では2024年、香港国家安全維持法に関連する抗議で有罪判決を受け、9か月の刑に服している。
2020年には直腸がんの末期と診断され、肝臓や前立腺、リンパ節への転移も確認していた。それでも抗議の意思は変わらず、2022年と2023年にも抗議を試みたが、出発前に警察に拘束される状況が続いていた。
規制が強まる香港の中で、それでも抗議をやめなかった香港「反共闘士」古思堯氏の姿は、一つの時代を象徴する存在だったといえる。
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