米CDC諮問委、12歳以上のファイザー製ワクチン接種を支持

[12日 ロイター] – 米疾病対策センター(CDC)に勧告を行う予防接種諮問委員会(ACIP)は12日、ファイザー/ビオンテック製の新型コロナウイルスワクチンについて、12─15歳への接種年齢拡大を全会一致で支持した。各州で12歳以上へのワクチン接種が進む見通しだ。

米食品医薬品局(FDA)は10日、同ワクチンの緊急使用許可(EUA)の対象を12-15歳に拡大することを承認した。これまでの対象は16歳以上だった。

CDCの諮問委員会による支持は必須ではないものの、連邦規制当局による最後の重要な承認となる。

ジョージア州、デラウェア州、アーカンソー州など一部の州は11日に12歳以上への接種を開始している。

CDCのワレンスキー所長は声明で、CDCは正式に同ワクチンを推奨するとし、今回の決定で約1700万人が新たに接種対象になると述べた。

バイデン米大統領は12日、保護者に対し子どもにワクチンを接種させるよう要請。「パンデミック(世界的大流行)への戦いにおける一段の大きな一歩だ」と述べた。

APICのメンバーであるヘンリー・バーンスタイン博士は、12─15歳をワクチン感染から保護することにより「家庭内の感染が減少し、集団免疫につながり、子どもたちをより安全に夏季キャンプや対面授業に送り出すことができる」と述べた。

CDCのデータによると、米国民の約3分の1が接種を完了しているが、ここ数週間はペースが鈍化している。

感染力の強い変異株が広がる中、12歳以上への接種が感染抑制に寄与するとみられている。

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