EU、不法移民流入でベラルーシ代表呼び抗議 イラクと対応協議

[ブリュッセル/ワルシャワ 5日 ロイター] – 欧州連合(EU)は、ベラルーシを経由して主にイラクなどの中東諸国から不法移民が欧州に流入している問題で、ブリュッセルに駐在するベラルーシ代表を呼んで抗議したほか、イラク政府とも対応を協議した。

EU加盟国であるリトアニアは、ベラルーシがEUによる制裁に報復するために移民流入を仕組んでいると指摘。EUの執行機関である欧州委員会は4日、ベラルーシ代表を呼び抗議した。

リトアニアによると、ベラルーシとの国境から不法移民の流入が急増。リトアニアはベラルーシが国外から航空機で移民を移動させ、国境付近まで送り届けていると非難している。

欧州委報道官は記者会見で「こうした行為をやめる必要がある。ベラルーシは人身売買や移民の密航などに対抗する国際的なコミットメントを尊重するべきだ」と述べた。

こうした中、EU外相に当たるボレル外交安全保障上級代表らは、イラク政府と対応を協議。バグダッドからミンスクに向けた航空便の停止についても討議した。

ベラルーシの行為について、ポーランド政府も非難している。

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