8月30日、米南部に上陸したハリケーン「アイダ」により穀物の輸出に影響が出ている。ハリケーンによる土砂崩れで倒れた電柱、ルイジアナ州で撮影(2021年 ロイター/Marco Bello)

ハリケーン「アイダ」で米南部の穀物設備に被害、輸出に影響

[シカゴ 30日 ロイター] – 米南部に上陸したハリケーン「アイダ」により、穀物の輸出に影響が出ている。米穀物商社カーギルは、出荷用の設備が被害を受けたと発表。CHSも穀物設備で数週間停電が続く可能性があると明らかにした。

カーギルは、メキシコ湾に近いミシシッピ川沿いにある同社の2つの穀物ターミナルのうち、ルイジアナ州のターミナルがハリケーン上陸で大きな被害を受けたと明らかにした。

ブンゲとアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)は現在、ハリケーンによる被害状況を調べているという。

ハリケーンはメキシコ湾岸からの穀物と大豆の出荷に影響を及ぼしている。この地域からの穀物出荷量は米国の輸出全体の約60%を占める。中国の旺盛な需要を背景に世界的に供給が逼迫する中、今後穀物の流通に影響が及ぶ恐れがある。

カーギルは、ルイジアナ州で停電が続いているとし、設備の稼働再開時期は未定だとしている。CHSはニューオリンズ州の施設に電力を供給する送電線に影響が出たため、当面ワシントン州のターミナルから出荷すると説明。ターミナルの電力復旧時期については、2─4週間先になるとの見通しを示した。

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