カタールを訪問中のラーブ英外相は2日、アフガニスタンを巡る問題でイスラム主義組織タリバンと共に取り組んでいく必要があるとの認識を示した。写真はラーブ外相(2021年 ロイター/Hamad l Mohammed)

英、アフガン問題でタリバンと取り組み=ラーブ外相

[ドーハ 2日 ロイター] – カタールを訪問中のラーブ英外相は2日、アフガニスタンを巡る問題でイスラム主義組織タリバンと共に取り組んでいく必要があるとの認識を示した。ただ英政府はタリバンを直ちに承認しないと述べた。

ラーブ氏は訪問先のドーハで、タリバンによる全権掌握を受けアフガニスタンから退避した人たちが身を寄せている施設を訪問。その後、カタールのムハンマド外相との共同記者会見で、アフガニスタンがテロリストの温床にならないようにするよう、カタール当局者と協議したと表明。「英国のアフガニスタンに対するコミットメントは継続している。新たな現実に対応する必要があるということだ」と述べた。

ムハンマド外相は、タリバンとの対話を継続していると表明。アフガニスタンの首都カブールの空港の再開についてトルコと調整していることも明らかにした。

この件についてトルコのチャブシオール外相はアンカラで記者団に対し、現状でも軍用機の発着は可能だが、民間機の発着には安全性の確保などが必要になると指摘。「トルコとカタールのみが対応する問題ではない」とし、国際的な対応を呼び掛けた。

タリバンによるアフガニスタン全権を掌握を受け、英国はカブールにあった在アフガニスタン大使館をカタールの首都ドーハに移転させた。

関連記事
新しく就任した米軍のインド太平洋軍司令官、パパロ上将は5月3日、ハワイで開催された司令官交代式において、中共によるインド太平洋地域への侵略と影響力の拡大を「違法であり、脅迫や挑発、欺瞞を伴う行為」と指摘した。
5月2日に開催された、米連邦議会上院軍事委員会の公聴会では、「世界の脅威」について議論され、ヘインズ総監は中共とロシアの秘密協力が政治、経済、軍事、技術の各分野に及び、特に台湾問題にも大きな影響を与えていると述べ。
ロシア当局は中国共産党と歩みを揃え、自国内で信仰への弾圧を強めている。モスクワ市トゥシンスキー地区裁判所は4日、法輪功学習者であるナタリヤ・ミネンコワ氏(46)について、2カ月間の拘留を命じた。
5月3日早朝、ロシア警察による法輪功学習者の家宅捜索が5件あった。「望ましくない組織」のために活動した疑惑で、4名が拘束された。ロシアの主要メディアが報じたが、法輪功に関して、中国共産党による誤った情報をそのまま流している。
フランスで、中国共産党の海外警察組織が反体制者を中国へ強制送還しようとする事件が発生した。 駐仏中国大使館の職 […]