9月23日、米国務省高官は、米国は2015年のイラン核合意再建に向けた協議に依然関心があるものの、協議の窓は永遠に開かれているわけではないと指摘した。写真はイランのライシ大統領。テヘランで就任前の6月撮影(2021年 ロイター/Majid Asgaripour/WANA)

イラン核合意再建、協議の窓開かれているが永遠ではない=米高官

[ワシントン/国連 23日 ロイター] – 米国務省高官は23日、米国は2015年のイラン核合意再建に向けた協議に依然関心があるものの、協議の窓は永遠に開かれているわけではないと指摘した。イランはまだ交渉担当者を指名せず、協議日程は未定で、6月に中断した協議を再開するかどうかも正式に表明していないと述べた。

国務省高官は記者団に、米国は忍耐強く対応する用意があるが、ある時点でイランの核開発の進展が核合意を超えてしまい、米国とその友好国はイランが核合意を再建する意思があるかどうかを判断しなければならない状況になると説明した。

「われわれはまだ関心を持っており、交渉のテーブルに戻りたいと思っている。機会の窓は開いている。ただ、イランが別の道を歩むならば、永遠に開かれているわけではない」と述べた。

イランは21日、核合意再建に向けた協議が数週間以内に再開されるとの見方を示した。国営イラン通信(IRNA)が報じた。報道によると、イラン外務省のハティーブザーデ報道官が「すべての会議には事前の調整と議題の準備が必要だ。以前から強調しているように、ウィーンでの協議が間もなく、今後数週間のうちに再開されるだろう」と述べた。

高官は、イランが交渉復帰を拒否した場合、あるいは、当初の合意の再開が不可能だと判断した場合、米国がどのような行動を取るかには言及しなかった。こうした不測の事態への対応は「プランB」と呼ばれている。

高官は「われわれが懸念する『プランB』とは、イランが考えている可能性のあるもので、同国が核開発を継続する一方で、核合意再建の交渉に真剣に取り組まないというものだ」と語った。

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