無期懲役判決後の初声明 韓国の尹前大統領「判決は政治的報復」

2026/02/22
更新: 2026/02/22

韓国の尹錫悦前大統領は、短期間の戒厳令を実施したとして一審で無期懲役の判決を受けた後の2月20日、初めて声明を発表した。尹氏は2024年の戒厳令発令について「純粋に国家の利益のためだった」と改めて強調する一方、混乱を招いたことについて国民に謝罪した。

また、判決を受け入れない姿勢を示し、今回の裁判は政治勢力による報復だと強く反発した。

韓国のソウル中央地方法院は20日、尹氏に対し内乱および職権乱用の罪が成立すると認定し、一審で無期懲役を言い渡した。裁判長の池貴然氏は判決理由で、尹氏が「内乱の首謀者」に当たり、国家の憲法秩序を転覆させる行為に及んだと指摘した。

尹氏は翌21日、弁護士を通じて声明を発表。「国家の利益にかなうと考えて下した決断だったが、熟慮が足りず国民に失望と困難を与えたことを深くおわびする」と述べた。

一方で、判決については「あらかじめ結論ありきのものだ」と批判し、政治勢力が政敵排除の機会として裁判を利用していると訴えた。

さらに声明では、「国家を救うための決断を『反乱』と歪める勢力は、今後ますます増長する」と警告。司法の独立性が確保されていない状況で控訴に意味があるのか疑問を呈し、支持者に「団結し、奮起して闘おう」と呼びかけた。

これに対し、尹氏の弁護団は同日、「今回の発言は控訴を放棄することを意味しない」と説明した。尹氏が実際に控訴するかどうかについては、現時点で明らかになっていない。

弁護団はこれまで、戒厳令の発令を理由に無期懲役を科した判決は「証拠に基づく司法の原則を無視している」と主張している。

尹氏は2024年12月3日、自由派が国会で多数を占め、自身の政権運営を妨害しているとして戒厳令を宣布した。しかし国会の採決で否決され、戒厳令は約6時間で解除された。その後、尹氏は2025年4月に罷免され、逮捕された。尹氏は一貫してすべての容疑を否認している。

新唐人