9月27日、ブラジル企業や多国籍企業のブラジル法人100社以上の経営トップが共同声明を発表し、11月にグラスゴーで開催される国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)で指導的役割を果たすよう政府に求めた。写真はブラジルのアマゾン熱帯雨林で燃える草木。アマゾナス州で4日撮影(2021年 ロイター/Bruno Kelly)

ブラジル、環境保護で役割果たさねば「のけ者」に 企業が共同声明

[27日 ロイター] – ブラジル企業や多国籍企業のブラジル法人100社以上の経営トップが共同声明を発表し、11月にグラスゴーで開催される国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)で指導的役割を果たすよう政府に求めた。

ボルソナロ大統領によるアマゾン熱帯雨林の破壊で、ブラジルは環境問題を巡り「のけ者」になっていると懸念を示した。

ブラジルが「現在われわれの眼前で展開しつつある新たな経済・気候の秩序から排除される可能性がある」と指摘。「ブラジルはこの対話において中心的立場を維持すべきで、さもなければ生産部門およびブラジル社会に多大な損失が生じる恐れがある」と訴えた。

声明には、米アマゾンと英蘭系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルのブラジル法人トップのほか、ブラジルの食肉加工大手JBS、航空機メーカーのエンブラエルのグローバル代表らも署名している。

声明は、これまで交渉の障害となっている国際炭素市場のルールに関して合意を求める一方、ブラジルに対しアマゾンの違法な森林破壊の阻止に向け行動を求めた。

ボルソナロ大統領は先週の国連総会演説で、ブラジルが環境保護に取り組んでいると言明し、違法な森林伐採対策を講じていくと確約した。環境団体は、この発言が実際の政策転換を表明するものかは疑問としている。

関連記事
新しく就任した米軍のインド太平洋軍司令官、パパロ上将は5月3日、ハワイで開催された司令官交代式において、中共によるインド太平洋地域への侵略と影響力の拡大を「違法であり、脅迫や挑発、欺瞞を伴う行為」と指摘した。
5月2日に開催された、米連邦議会上院軍事委員会の公聴会では、「世界の脅威」について議論され、ヘインズ総監は中共とロシアの秘密協力が政治、経済、軍事、技術の各分野に及び、特に台湾問題にも大きな影響を与えていると述べ。
ロシア当局は中国共産党と歩みを揃え、自国内で信仰への弾圧を強めている。モスクワ市トゥシンスキー地区裁判所は4日、法輪功学習者であるナタリヤ・ミネンコワ氏(46)について、2カ月間の拘留を命じた。
5月3日早朝、ロシア警察による法輪功学習者の家宅捜索が5件あった。「望ましくない組織」のために活動した疑惑で、4名が拘束された。ロシアの主要メディアが報じたが、法輪功に関して、中国共産党による誤った情報をそのまま流している。
フランスで、中国共産党の海外警察組織が反体制者を中国へ強制送還しようとする事件が発生した。 駐仏中国大使館の職 […]