9月29日、ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領は会談を開き、シリア北西部の内戦激化への対応や、ロシアによるトルコ向けの軍事防衛システム追加売却の可能性について協議した。サンクトペテルブルクで2016年撮影(2021年 ロイター/Sergei Karpukhin)

ロシアとトルコが首脳会談、シリア情勢や防衛など協議

[モスクワ 29日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領は29日、ロシア南部の保養地ソチで会談を開き、シリア北西部の内戦激化への対応や、ロシアによるトルコ向けの軍事防衛システム追加売却の可能性について協議した。

ロシア大統領府によると、プーチン大統領は同日に新型コロナウイルスに関連する自主隔離期間が終了した。

シリア北西部イドリブ県ではこのところ、トルコが支援する反体制派とアサド政権やその後ろ盾であるロシアとの間で軍事衝突が起きている。トルコ政府当局者は会談前に、エルドアン氏がプーチン氏に対し、昨年の停戦合意を順守するよう求めると述べていた。

エルドアン氏は会談の冒頭で「シリアに関して両国が共に取る措置は重要性が高い。シリアの和平はトルコとロシアの関係次第だ」と述べた。

プーチン氏はシリア情勢について、ロシアとトルコが極めてうまく協力できている領域の一つだと述べた。

トルコがロシアのミサイル防衛システム「S400」を追加購入する可能性も議論された。米国は購入に強く反対している。

エルドアン大統領は先週末、同国の防空システム購入に誰も介入できないと述べ、S400を追加購入する意向に変わりがないことを示唆した。

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