温故知新の養生の道(1) 過剰に取らなければ病気を招かない

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伝統的な「養生の道」

中国伝統文化の中に健康を維持する方法は多く存在し、有名人から一般の人々まで、すべてこれを大切にしています。では、人々は養生(健康)を維持する方法についてどう思っていたのでしょうか?まずは、古来の養生方法をご紹介したいと思います。

古来の中国伝統文化は養命(健康を維持すること)をとても重んじていました。現存する最初の中国の伝統医学著書・『黄帝内経』には「正気が体内に充満していれば、邪気(じゃき)が干渉(侵入・影響)することはできない」と述べられ、『老子』は「禍いは足るを知らざるより大なるは莫く、咎は得るを欲するより惨しきは莫し」と述べ、つまり、「人間の欲望ほど罪深いものは無く、足るを知らない事ほどの災いは無く、何もかも手に入れようとする事ほどの過ちは無い」ということです。

これらは何千年もの間に健康の箴言として成り立っています。ここではこれらの健康に関するいくつかの箴言を紹介したいと思います、老若男女問わず、誰にでも実践できることであり、そして、実践を通じて、健康な体と精神を手に入れることができるでしょう

「七つの健康維持の道」、養気が元気を守る

太乙真人の健康レジュメには「七つの健康維持方法」があります。

「一、言葉を少なくすれば、内気が維持される。二、房事をやめれば、精気が保たれる。三、薄味を食すれば、血流と精気が維持される。四、津液は内臓の気を養い、五、怒りを抑え、肝臓の気を保つ、六、(栄養を重んじ)ゆっくり飲食すれば、胃の気が保たれ、七、悩みを減らせば、心臓の気が維持される」とされています。

中国伝統文化はなぜ「養気」、つまり気が保たれているかどうかを重んじるているのでしょうか、それは、「人は気から生まれ、気に神(精気)が宿り、養気で神(精神)を修め、真の道が得られるからです。

どんなことであれ「元気(精気)」を維持することです。このように、「養気」が健康かつ丈夫な体、生命の精気(元気)が維持されることの源になっています。養生の道、つまり、健康を保持する方法は日常生活の中でこれらの方法を一つ一つ実現できるかにかかっており、健康の時にも危険が近づいているかも知れないという事に常に気を付けることが重要なのです。

過剰に取らなければ病気を招かない

北宋の時代の康節先生(邵雍)の詩には、「暴飲暴食は、必ず病気を招き、楽しいからと言ってやりすぎれば、不幸をもたらす。病気になってから治療するより、事前に予防するほうが大事」と書かれています。

彼は「いつも健康であるためには、日常生活の中で欲望を抑え、生命の元気(精気)を保つことである」

「欲望は外の邪気を招き、薬で健康保持するより適切な行動を取る方が良い」と言っています。

これらの忠告は人々の心に残ります。なぜなら、薬を飲みすぎると体の内部の精気を減少させ、結局、別の病気を招くことになるからです。

もちろん「元気(精気)」が保たれることは重要です。従って、物質面で多く得られるより、精神面で元気を保つことが最も重要であり、心の元気な人はきっと体も元気であるはずです。

春・夏・秋・冬の四季折々の陰陽の繰り返しの中で、人間の病気は「過剰な行為」から起因しています。人間の心身には平衡点(バランスの点)が存在し、何物にも限度があります。

適切さが失われ、強引に物事を進めると「元気(精気)」が消耗され、元気を失い、病気が生じます。ですので、すべての物事に対して「過剰」を避けるべきでしょう。

長寿の木、銀杏(イチョウの木)は先史時代からあるものです(Shutterstock)

(編集責任者・李梅)