中国・福建省福州市で、大学受験を終えたばかりの19歳の少年が、激しい運動の直後、キンキンに冷えた飲料を一気に飲んだことで急性心筋梗塞を起こし、命を落とした。
「たった一口が死を招く」という衝撃のニュースは中国のSNSを震撼させ、日本の猛暑に苦しむ私たちにとっても重大な警鐘となっている。
中国メディアによると、少年は大のバスケ好きで、毎日汗だくになるまでプレーし、その後は決まって冷えた飲み物を口にする習慣があった。ところがその日、試合を終えて冷蔵庫から取り出したキンキンに冷えた飲料を一気飲みして5分も経たないうちに、胸の圧迫感と激しい痛みに襲われた。休んでも症状はまったく改善せず、友人が慌てて救急車を呼んだものの、病院での救命処置もむなしく命を落とした。
医師は「激しい運動直後にキンキンに冷えた飲料の一気飲みをすると、血管が急激に収縮し心臓に強い負担をかける。突発的な心筋梗塞や狭心症の引き金になりかねない」と警告。さらに「これは誰もがやりがちな習慣で、特に心血管にリスクを抱える人にとっては致命的になりうる」と強調する。
医師は次のように助言している。
「運動後はしばらく休んでから水分を補給し、少しずつゆっくり飲むこと。キンキンに冷えた水を一気に流し込むのは避けるべきだ。特に高リスクの人は十分注意し、ぬるめの水を飲むのが望ましい。」
日本でも部活動や真夏の炎天下でキンキンに冷えた飲料の一気飲みをする光景は珍しくない。だが福建の悲劇は、涼を求める一瞬の快感が命を奪う危険行為であることを突きつけている。健康を守るには、まず休み、体にやさしい水分補給を心がけることが欠かせない。
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