海上自衛隊が公開した中国海軍の空母「遼寧」の写真(防衛省提供)

中国空母など8隻が宮古海峡を南下 遠方での作戦能力向上が目的か=防衛省

防衛省は3日、中国海軍の空母「遼寧」と駆逐艦など8隻が沖縄本島と宮古島の間の宮古海峡を通過し太平洋へと航行したことについて、中国本土から遠く離れた海域での作戦能力を高めるための活動であると指摘した。東シナ海では艦載ヘリコプターの発着艦も確認されており、海上自衛隊が監視と情報収集を行った。

1日、海上自衛隊は長崎県男女群島の西約350キロの海域において、中国海軍のクズネツォフ級空母「遼寧」と、ミサイル駆逐艦4隻、高速戦闘支援艦1隻の計6隻を確認した。同日午後6時頃には沖縄本島の北西約480キロの海域で中国海軍のフリゲート1隻を、2日午前6時頃には沖縄・大正島の北約160キロの海域でミサイル駆逐艦1隻を確認した。

海上自衛隊が確認した中国海軍の8隻の艦艇はその後、沖縄本島と宮古島の間を南下し、太平洋へと航行した。また、東シナ海では艦載ヘリの発着艦が確認された。

▶ 続きを読む
関連記事
政府は、自衛隊の中東地域における活動期限を1年間延長した。不安定な国際情勢と航行の安全確保を重視し、海賊対処、日本関係船舶の安全確保、シナイ半島での平和協力業務の継続を決定した。日本の国益と国際的責任を果たすための総合的な安全保障戦略の一環だ。
東シナ海に浮かぶ8つの無人島の周辺では、中国当局による領域侵犯が絶えない。尖閣諸島は、次なる大戦の契機になってしまうのか。
日本政府は、南西諸島への長距離ミサイル配備を1年前倒し、熊本や静岡で運用開始へ。中国の軍事活動に対抗し防衛力強化を図る。
沖縄県与那国町の町長選挙が2025年8月24日に投開票され、新人の上地常夫氏(61歳、元町議)が現職の糸数健一氏らを破り初当選した。
昨年7月、海上自衛隊の護衛艦「すずつき」が中国浙江省沖の中国領海に誤って侵入し、中国が少なくとも2発の警告射撃を行うという異例の事態が発生していたことがわかった。共同通信などが報道した。