岸信夫防衛相。2022年4月12日撮影(Photo by DAVID MAREUIL/POOL/AFP via Getty Images)

北朝鮮ICBMに中国海軍空母…安全保障環境「非常に厳しさ増している」=岸防衛相

岸信夫防衛相は20日の記者会見で、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射を含む挑発行為に出る恐れがあると述べた。中国海軍と空軍の活発な活動にも言及し、安全保障環境が厳しさを増していると指摘した。

北朝鮮の軍事動向について、ICBMの発射を含め近日中に挑発行動に出る可能性があるほか、今月中にも核実験を実施するための準備が整う恐れがあると指摘した。米国と連携して情報収集を行い、警戒監視を行っていくと述べた。

新疆ウイグル自治区の砂漠地帯に航空自衛隊の早期警戒管制機AWACSを模した仮想標的が設置されていたとの報道について、岸氏は中国軍の動きは「国防政策や軍事力に関する透明性の不足と相まって、わが国を含む地域と国際社会の安全保障上の強い懸念」であると述べた。さらに、中国が国防費を増加させ、海空域における軍事活動を急速に活発化させていることについて「今後も強い関心を持って注視」していく方針を示した。

▶ 続きを読む
関連記事
中国が東アジア海域で海軍と海警局の船100隻以上を展開した。 木原稔官房長官は、中国の軍事動向には「平素から重 […]
広島出身の石橋議員は、平和維持には抑止が不可欠とし、「核兵器の有無とその世界が平和であることとは切り離して考えるべき問題だ」「力による現状変更を思いとどまらせる抑止が不可欠だ」とし政府に対しNPT体制の維持と現実的な核軍縮努力を並行して進めるよう求めた
与那国島と台湾の間の空域を推定中国無人機が往復飛行し、空自戦闘機が緊急発進した。繰り返される無人機活動は、日本の防空態勢と台湾周辺の緊張の高まりを浮き彫りにしている
米国務省ピゴット首席副報道官がXで「尖閣諸島を含む日本の防衛へのコミットメントは揺るぎない」と投稿。外務省が即座に感謝を返し、日米同盟の結束を強調
高市首相の台湾有事発言を巡り、中国共産党政権は、尖閣への圧力と並行し、日本への留学・渡航自粛を警告。経済・軍事両面で圧力をかけている。日本政府は発言撤回を拒否し、冷静な対応を求めている。