「健康習慣」が肥満のもとだった!? 減量を成功させるために知っておくべきこと(2)

(続き)

注意すべき「健康習慣」3:おやつはヘルシーなものだけにする

多くの人が「私は少食なんです」「3食ともたくさん食べていません」と言いますが、痩せられない理由には「おやつ」が関係している可能性があることが判明しました。

ナッツやダークチョコレート、ドライフルーツはビスケットやケーキよりもヘルシーな「おやつ」ですが、そのカロリーを見落とし、うっかり食べ過ぎてしまったり、1日の摂取カロリーにカウントしていなかったりすることが多いようです。

ダークチョコレートに含まれるココアバターは、高カロリーです。ドライフルーツはサイズが小さいだけで、糖分やカロリーが過剰になります。一握りのナッツは10粒程度しか入っていませんが、カロリーは200kcal以上あり、白米お椀一杯分のカロリーに近いのです。
蔡明劼氏は、痩せたい人には「体内の油はもう十分足りているから、これ以上余分な油を摂取しないでください」と伝えているそうです。

食事はすでに油を使って調理されているので、たとえ良い油であっても、脂肪分の多いおつまみを追加で摂取するのは好ましくありません。間食する場合は、分量を制限し、毎回の食事で摂取する油脂の量に気をつけましょう。

減量成功の鍵:カロリー赤字

体重管理の鍵は、消費カロリーよりも食べるカロリーを少なくする「カロリー赤字」です。「痩せられない人は、消費カロリーより食べているカロリーが多いはずです」と蔡明劼氏は言います。ですから、太ったり痩せなかったりしたとき、それを加齢や代謝不良、内分泌疾患のせいにするのではなく、まず自分の食べているものを見直すことから始めることを蔡明劼氏は勧めています。

まずは、食べたものを記録することから始めましょう。

一番簡単なのは、食べたものをその都度写真に撮って、何が問題なのかを見直すことです。

研究によると、人は食べたものを報告する際、30〜50パーセントは過少に報告すると蔡明劼氏は言います。それに対して、写真を撮ることは非常に客観的な証拠となり、専門家が問題点の特定に役立てることができます。

多くの人が「健康習慣」に盲点を持っています。実際、バランスの良い食事と適切な運動でカロリー赤字を作れば、徐々に体重を減らしていくことができます。

(完)

蘇冠米