心理学者が助言

一日中機嫌よく過ごせる3つの朝習慣

【再掲載】

諺では「一日の中で一番大事なのはだ」とあります。この朝の貴重な時間を使って、読書や運動など特定の活動に取り組み、良い一日を過ごそうとする人もいます。心理学者は、朝に3つの習慣を取り入れると、一日中楽しく過ごせ、仕事の効率も上がると言います。

ニュース専門放送局では、朝に特定の習慣を養うことで、ストレスを軽減し、エネルギーレベルを高め、仕事の効率を向上させることができるという研究結果が発表されています。

朝の良い習慣を身につけたいが、何から始めたらいいかわからないという方は、次のような複数の心理学者からのアドバイスを参考にしてみてください。

(1)毎日、自分の意思を設定する

米国の心理健康ネット「モダンヘルス(Modern Health)」の心理学者、ジェシカ・ジャクソン(Jessica Jackson)氏は、朝一番にメール、カレンダーあるいはスケジュールを調べると、ストレスレベルが上がり、脳が緊張状態になるため、実は良いことよりも、悪いことの方が多いと述べています。

ジャクソン氏は、朝の時間に数分間、瞑想し、深呼吸をして、意図してその日の簡単な言葉を選ぶことを提案しています。
例えば、「今日の私の言葉は、成功を感じることだ」「私は良い一日を過ごしたい」と自分に言い聞かせます。また、「ありがとう」のような強い言葉を選ぶと、1日の中で起こるすべてのことにどう対応すればいいのかの答えになります。

「ありがとう」と設定してみましょう。(makaron* / PIXTA)

ジャクソン氏は、出勤前にその日の意図した言葉を設定することで、自分の行動をより自分の価値観と一致させ、優先事項に集中することができると述べています。その日にやらなければならないことをすべて考えるのではなく、こうすれば何より、一日が始まる前にワクワクした気持ちになれるのです。

(2)時間を設定しスマホやパソコンから離れた場所で活動する

米国コロラド州の心理学者であるデビー・ソレンセン(Debbie Sorensen)氏は、朝早く起きてスマホやパソコンを見ると、脳の注意力を分散させてしまい、またネガティブなメッセージを見れば、ストレスを感じるという反応も出てくると言います。 

それよりも、朝、電話やパソコンなどのテクノロジーから離れることが、脳をリフレッシュさせるには最高です。
例えば、朝に、読書、日記、散歩、運動などをすると、テクノロジーから離れたこれらの活動の効果が一日中続くとソレンセン氏は言います。 一日中やる気を持続させるためのエネルギーをたっぷり供給し、ストレスを抑制するのです。

芝生に座って瞑想する女性(8×10 / PIXTA)

彼女の場合、早朝に子供と一緒に読書をしているそうです。 「本当に優しくて静かで、仕事に戻る前に自分をリフレッシュできる貴重な時間です」と話しました。

(3)朝を楽しくする

米国のトップ500社にアドバイスをしている心理学者のローラ・ペンダーグラス(Laura Pendergrass)氏は、毎朝、笑ったり微笑んだりするような小さなことを一つすることで、エンドルフィン(endorphin)の分泌が増え、一日中幸せな気分になれると述べています。
 
また、3分間のダンスをすることでも、一番の親友と電話で話すでもよい効果が得られます。
ペンダーグラス氏は、面白い方法でセルフケアをすることは、自分自身を大切にすることと同じくらい重要だと言います。また、ペンダーグラス氏は出勤前に気分を上げるため、元気が出る大自然の映像をよく見ているそうです。