6日午後4時半頃、陸上自衛隊のUH60ヘリコプターの機影が宮古島周辺でレーダーから消えた。資料写真。(Photo credit should read TOSHIFUMI KITAMURA/AFP via Getty Images)

陸自ヘリ事故 フライトレコーダーは耐水圧仕様=統幕総括官

陸自ヘリが墜落した事故で、防衛省の担当官は20日、回収が困難とされていたフライトレコーダーについて、高い水圧に耐えられる仕様であると述べた。防衛省・自衛隊はフライトレコーダーを回収し、事故原因を調査する考え。

4月6日に陸上自衛隊のUH60JAヘリコプターが宮古島周辺海域で墜落した事故で、自衛隊は水深100メートルの海底に沈む機体の回収作業を計画している。陸自の機体は海自や空自と異なり、機体が水没した際に自動で機体から分離し浮上する機能が備わっていない。また、フライトレコーダー自身がビーコンなどを発信して位置を知らせる機能もないという。

参院外交防衛委員会に出席した防衛省統合幕僚監部の大和太郎総括官は議員の質問に対し、飛行データ等を記録するフライトレコーダーは機体内部の後方にあり、機体から分離する機能はないものの、耐衝撃性と対水圧性はあると答弁した。

搭乗していた第八師団長以下10人の隊員のうち、捜索活動によって発見されたのは6人で、そのうち5人は引き揚げ後に死亡が確認された。

浜田防衛相は殉職した隊員について「日本のため、国防のために全身全霊を捧げてきた10名の隊員が家族のもとに1日も早く帰ることができるよう最優先で取り組まなければならない」と強調した。

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