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IN-DEPTH 宗教がAI革命の最新のターゲットになりつつある理由(2)

AIは第2の聖書を書くことができるか

IN-DEPTH 宗教AI革命の最新のターゲットになりつつある理由(1)

世界経済フォーラム上級顧問がAIで聖書を書き換えを提案

神々と対話

ChatGPTでは、宗教に関する質問に答えるプログラムがすでに存在し、ユーザーが “神 “と会話することも可能になっている。

GitaGPTは、クリシュナ、シヴァ、ガネーシャ、シール・ラーム、チャナキヤなど、複数の神々と会話できるとするプラットフォームを運営している。同サイトには仏陀のチャットボットもある。

また、イスラム教徒に精神的なガイダンスを提供できるCornGPTや、ユダヤ教徒の指導者や教師として対話するRobo Rabbiもある。

このようなAIプラットフォームは現在、データの解釈に基づいて新しいコンテンツを作成し、新しいアイデアや解決策を提起することができる。そしてその能力は着実に高まり、より洗練され人間に似たものになってきていると、専門家は述べた。

「ChatGPTで、世界の宗教の良いところを全部取って、悪いところは捨てて、その中から新しい聖典の第一章をくれ、と言ったんだ」とチルダース氏は言った。

「案の定、 ChatGPTは返事した。これは第4世代(の技術)に過ぎないんだよね?ChatGPT(第5世代)はすぐそこまで来ているんだ。」

彼はまた、ChatGPTを、支配権力が物語上のゲートキーパーを復活させ、インターネットが始まったときに失われた「情報の拡散をコントロールすること」を取り戻すための方法と見ている。

「パンデミック中に彼らが抱えていた問題の一つは、誤情報と偽情報だった。つまり、私たちは互いに話す方法が多すぎたんだ」と彼は述べた。「彼らは私たちをソーシャルメディア上で抑圧しようと試みたが、私たちは他の方法を見つけた。

私たちはテレグラムを使い、人工センサーを避けるための暗号語を使い、その他いろいろと。皆が信頼するAIを使うことは、人々をコントロールするのに非常に効果的な方法だ」

ハラリ氏はインタビュー中に次のように述べている。「陰謀論が想定しているのとは逆に、人をコントロールしたり操作したりするために、人の脳にチップを埋め込む必要はない」

チルダース氏は、神学上の深い疑問をAIにぶつける人々への影響を懸念している。「キリスト教徒であると自認しているが、聖書も読まず、代わりに自分のスマホ上の便利な宗教的AIアバターから即座にすべての神学的問いに答えを得られる一般の人々は、そこからどのような希望を持つことができるのでしょうか?」

 

人間対マシン

仏教の僧侶からイスラム教のイマーム、キリスト教の牧師から教父までの宗教指導者たちは、それぞれの信仰への挑戦に適切に対応するために、さまざまな期間の教育訓練を受けてきた。しかも、これまでは地上の挑戦者は同じ人間だった。ところが、今では、各宗教の文章のすべてにアクセス可能なデジタル化された部分へのアクセスを持つAIプログラムと競うことになった。

「伝統的な宗教は真剣に試されることになるだろう」とチルダーズ氏は述べた。「そして、人間が創り出したこれらの存在と神学的に取り組まなければならなくなるだろう」

コナー・ペン牧師は、フロリダ州クリアウォーターのセント・キャサリン・オブ・シエナ教区のカトリック司祭兼教区牧師である。30歳の彼は、司祭として3年目を迎えようとしており、生涯をかけた聖職への取り組みをしている。彼の役割の一つは、21世紀の課題を通してカトリック教会を守ることである。

「AIはまだ私の教区に影響を及ぼしていない」と彼はエポックタイムズに語った。

しかし、迫りくる試練に立ち向かうことを考えると、彼は「怖くない」という。彼にとって、人工的に作られたコンピューターは、やはり神の御手には敵わないのだ。

「私たちクリスチャンの基本的な信念は、聖書は単なる見識や賢明な教えの集まりではなく、聖書もまた神の霊感によるものであるということ」

「人間の道具を通して神から私たちに手渡されたもの、語られた物語、世代を超えて受け継がれたものには、神が私たちに知ってほしいと願う何かがあるのだ」

「AIは完全に第二の聖書を作ることができる。でも私たちは、それが聖書が神からインスピレーションを受けたのと同じようにインスピレーションを受けているとは思わないだろう 」と、コナー・ペン氏は言った。

そのため、AIによって聖書が 「無関係 なもの」になったり、「時代にそぐわない 」ものになったりすることを、彼はまったく心配していない。

地区の信徒たちからはペン神父と呼ばれている彼は、「人々がイエスについての情報を求めてAIに頼り、即座の回答を求めてAIに群がるだろう」と「確信」している。

しかし、コンピュータがどのような答えを与えたとしても、彼はキリスト教の真理は輝き、人々の心に触れると信じている。それは、「包括性」と権威に従うというような動機が、どれだけイメージやメッセージを歪めようとも、変わらない。

「私たちが時間をかけて静けさの中で神の声に耳を傾けると、それは人工知能に頼るよりもより真実を語るだろう」とペン氏は言う。

そして、彼はチャットボットが創造主のふりをすることを心配していない。神は 「魂の奥底で私たちに語りかけてくる 」ので、AIには決してできないことだと語った。

それでもペン氏は、このテクノロジーにポジティブな可能性を見出している。

「AIに期待するのは、信仰を深めようとする人々の関心に応えてくれることだ」

(完)

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